デスクワークの"疲れ目"が変わる 自動ピント調整の次世代眼鏡「ViXion2」が11万円でも買いと言える驚きの進化

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利用する時は片目ずつテンプル部のレバーを使って手動でピントを合わせる。この時、3mほど離れたちょっと遠めの場所を見てピントを調整するのがコツ。左右のピントを合わせ終わったら、閉じて電源を切っても焦点距離は維持される。

視野角のイメージ
視野角のイメージ。テキストの書籍なら狭い視野角でもいいが、雑誌のように全体を見たい場合にはViXion2の視野角がありがたい(写真:ViXion)

現在のレンズの仕組みでは、9mm径が極限

今回、ViXionの取締役CINO(チーフイノベーションオフィサー)の内海俊晴さんから、ViXionシリーズのメカニズムについて詳しい説明があった。

内海俊晴さん
ViXionの開発を牽引する内海俊晴さんから、ViXionを支えるレンズ技術についての解説があった(写真:筆者撮影)

ViXionは「エレクトロウェッティング技術」という液体レンズを使っている。

これは、電気を通すと液体の油の層が収縮し、凸レンズとして機能する仕組みを利用している。電圧が下がるとレンズの度数も下がる。

「エレクトロウェッティング技術」の解説。電圧を上げると、油の層を使ったレンズの度数が上がる(写真:ViXion)

ただ、それだけでは油の層を保持できないので、周囲も液体にして屈折率の差をレンズとして利用しているというわけだ。

しかし、レンズの直径を大きくすると、液体に働く重力の差でレンズが垂れ下がり、安定した度数を保つことが難しくなる。

今回ViXion2では、2つの液体の密度や粘性を調整してレンズ径を大きくすることに成功したのだそうだ。

しかし、この手法では、現在の9mmというレンズ径が限界らしく、これ以上大きなレンズ径を実現し、視野を拡大するには、まったく新しい技術的な革新が必要だという。

そういう意味では、しばらくはViXion2が技術的な到達点であり続けそうなので、買い時という考え方もあるかも。

実際にお借りして自宅で日常作業に試用してみた。筆者(視力0.7+遠視)は基本的に眼鏡なしでも作業はできるので、以前のモデルでは視野角の狭さがストレスとなり長時間は使わなかったが、ViXion2ならデスク周りの作業に使ってもいいかなと思う。今後、より目が悪くなってくると必需品になるかもしれない。

この手のデバイスはユーザーの目の状態がさまざまなので、興味ある方は、展示されている店に行って試着してみることをお勧めする。どんな距離でも合焦するのは確かに感動的ではある。

村上 タクタ 編集者・ライター

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むらかみ たくた / Takuta Murakami

iPhone、iPadなどアップル製品を中心に扱うガジェット・テクノロジー系編集者・ライター。カリフォルニアでのWWDCやiPhone発表会には2016年頃から継参加。趣味の雑誌の編集者として、’92年から約30年で約600冊の雑誌を作ってきた。バイク雑誌『ライダースクラブ』に携わり、ラジコン飛行機雑誌『RCエアワールド』、海水魚とサンゴ飼育の雑誌『コーラルフィッシュ』、デジタルガジェットのメディア『flick!』『ThunderVolt』の編集長を務める。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー。バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、庭での野菜作り、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。娘はロンドン、息子は台湾在住。

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