アップル「格安iPhone・Mac」に世界が驚愕 物価高でも10万円切り、超お得モデル投入の理由
前半でも少し書いたが、他社の低価格モデルの多くは、低価格モデルであるからには、とにかく少しでも安くしようと、部材も仕様も最低水準で揃えようとするところが多い。
しかし、ユーザーの体験を基準にしたアップルは、例えばiPhone 17eのカメラ機能も超広角や望遠といった撮る楽しみを増やしてくれるレンズは省いているが、ただ1つ残した標準レンズは高性能モデルと変わらない最新技術が詰まった高画質な仕様を残していたり、レンズが1つだけになったことが製品としてのアドバンテージとなるように、製品の造形びにこだわり、美しいカラーバリエーションを用意するといった工夫までしている。
対応する最新ルーターがないと利用できない高速Wi-Fi接続技術Wi-Fi 7機能は省き、失せ物防止タグAirTagの位置を数十cm程度の誤差で特定できるUWBという技術は搭載していないが、だからと言ってAirTagがまったく探せないわけではなく10m弱程度の精度でなら検索できたり、こうしたいくつかの機能の足りなさを補うように標準搭載のストレージ容量を倍増させるなど他の点で満足度を上げていたりする。
また製品紹介ページでも触れていなければ、ほとんどの記事でも紹介されていないが、最新プロセッサーは、MIE(Memory Integrity Enforcement)と呼ばれる政府要人が使うレベルの高度なセキュリティー機能を搭載するなど隠れた技術革新も多い。
これはiPhone 17eのために特別に作られたものではなく、昨年から登場のiPhone 17世代のiPhone全製品共通の仕様だが、iPhone 17eも部品共通化で同じプロセッサーを搭載していることから、世界トップクラスのセキュリティーを最も安価に手に入れられるスマートフォンとしてセキュリティー業界の界隈からも大きな注目を集めている。
勝利者はユーザー
結局のところユーザーが勝利者というのは、MacBook Neoに関しても同じだ。MacBook Neoの低価格の実現のカギは、Mac用ではなくA18 ProというiPhone用に作られたプロセッサーを搭載していることだ。このため最初は価格は安くても非力なパソコンになるのではないかという臆測も多かった。
しかし、プロセッサーも自前で作るアップル社らしく、このプロセッサーだからこその製品設計で工夫を重ねることで、従来のノート型Macと比較しても遜色のないパフォーマンスを実現してしまった。
Macとしての久々の(手頃な価格帯の)新製品ということだけでも多くの人が既に購入しているようだが、今後、Macに対して偏見を持っておらず、ちゃんとセキュリティーリスクなども考慮できるIT部門がある学校や企業でも大量導入が期待できるマシンになるだろう。
Macが絶対に安全というわけではないが、セキュリティー研究機関AV-TESTが23年から24年に行った調査によればWindows向けマルウェアはMacの数千倍以上と報告されており、Malwarebytesによる実際の感染率の比較でもWindowsはMacの約3〜4倍の検出率といったことが報告されている。
最近、よくニュースで話題になるデータを人質に取られるランサムウェア攻撃の被害もSurfshark社が25年に行った調査によればWindowsはMacの7倍の検出率とされている。
ただし、そもそもWindowsパソコンの方が全体数が多いことや、Macをターゲットとしたランサムウェアもあることはあり、増加傾向にあることは留意すべきだろう。そして残念ながら、iPhone 17eで搭載しているのと同じレベルのプロセッサーレベルでのセキュリティー機能は、最新のMacBook Airなどが搭載するM5プロセッサーには搭載されているが、MacBook Neoのプロセッサーには搭載されていない点も。
とは言え、これまで日本でもブランドとしての地位をしっかり築きながらも、長く続く経済低迷ですっかり高嶺の花となってしまった最新アップル製品が、日本人にも買いやすい価格、買いやすいタイミングで出てきたのは歓迎すべきだろう。
これらの製品が、この商戦でどのような成果をあげるか次第では、アップルは今後、再び日本市場にさらに便宜を図ってくれるようになるかもしれない。
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