アップル「格安iPhone・Mac」に世界が驚愕 物価高でも10万円切り、超お得モデル投入の理由

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これに対して、アップルは何よりも同社の製品を通しての体験を重視している。だからこそ提供する製品の品質であったり性能には一定の基準を設けており、それを下回る製品は絶対に作らない。

2007年には故スティーブ・ジョブズが、「(アップルは)デジタル時代のライフスタイルブランドになる」と宣言したが、現在のアップルはテクノロジー企業である以前に、企業としてエルメスやルイ・ヴィトンなどといった職人技を大事にした高級ブランドに近い性質を持っている。

その性質故に「高価な製品しかない」とユーザーから文句を言われてもその姿勢は崩さない。しかし、だからと言って一部のブランド企業のように高い価格のままあぐらをかくのではなく、その品質の製品をより安く形にできないかの努力も続ける。

冒頭の2製品は、まさにその努力が実った製品であり、特に本格的なノートパソコンでありながら、安売りノートパソコンに負けない価格を実現してしまったMacBook Neoに関しては世界的に激震が走っている(日本円の価格では、そこまでのインパクトはないが、アメリカでの価格599ドルは、ほぼ中堅スマホと同じ価格帯で、アップルが発表した最新ヘッドホン、AirPods Max 2よりわずかに50ドル高いだけだ)。

そんなアップルの衝撃的な2製品だが、筆者はこの2製品は非常に日本市場を意識した製品でもあると思っている。

アップルと日本市場

今回のアップルが日本市場を強く意識していることは、桜の色を思わせるiPhone 17eの新色「ソフトピンク」からも明らかだろう。この日本的な色に合わせた淡いピンク色の専用ケースも同時発表している(写真:筆者撮影)

これもエルメスやルイ・ヴィトンといったブランドと共通することだが、アップルは非常に日本の市場を重要視している。

日本の顧客は、世界でもトップレベルに近い厳しい審美眼や製品評価の基準を持ち、品質に対しても非常に口うるさいことで知られている。一方で、一度、そのおめがねにかなえば、長期にわたって、そのブランドを愛して守ってくれるということでも知られている。

アップルも創立以来、長く日本で愛されてきたブランドで、1990年代後半はMacの世界でのマーケットシェアが5%を切った時代でも、日本だけ20%ほどとシェアが高く、Mac専門の雑誌が世界のどこの国よりも多く10種類以上あった。iPhoneも登場以来、国内スマートフォンのマーケットシェアで50%以上という圧倒的なシェアを維持し続けている。

4月に創業50周年を迎えるアップル社だが、同社はその50年間、このブランド忠誠心の高い日本のユーザーにしばしば支えられてきた。残念ながら、今や日本は長く続く景気後退と円安ですっかり世界経済における影響力は弱まり、中国のアップルファンほどの購買力はないかもしれない。しかし、それでも世界経済の重要な一翼は担っており、安定して製品が売れる無視できない製品市場であることには変わりない。

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