82歳現役内科医が教える50代・60代・70代そして80代の過ごし方、「これからが人生本番」力強さの源はどこから

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一方で、この年代から、パッと見た時、若々しく見える人と老けている人の差が大きくなっていきます。表情が暗かったり、不平不満をためてへの字口になっていると、ほうれい線も目立つし老けて見えます。

逆にいつも笑顔でハツラツとしていると、口角も上がり、若々しく見えます。加えて身だしなみも大事です。いくらブランドの服を着ていても、髪がぼさぼさだったりすると台無しです。

若い人のファッションの真似をしても浮いてしまうし、かといって昔買った服をそのまま着たのでは流行遅れはいなめません。私は電車の中で若い人をこっそり観察したり、美容院で雑誌を見てトレンドを把握したうえで、若い人のマネをするのではなく、自分らしく流行を取り入れるようにしています。

TPOを考えてコーディネートをするのも大事。〝大人〞の常識を忘れず、かといってコンサバティブになりすぎないよう、多少はモードを取り入れて。コーディネートを考えるのは頭の体操にもなりますし、100歳までオシャレを忘れないと自分に誓いましょう。

忘れてはいけないのが、この先、70代、80代と健康に過ごすための体のケアと、心を豊かにする生きがい探しです。自分が心から楽しめることや打ち込めるものを見つけ、60代をハツラツと過ごすと、70代以降が輝きます。今から少しずつ山を登って、100歳で頂上にたどり着くイメージを頭に描いて、日々イキイキと過ごしましょう。

70代は第二の成熟期

私は、今の時代、70代は人生における第二の成熟期だと捉えています。
50代で折り返し地点を迎え、60代で第二の人生の方向性が決まり、いよいよ自分のやりたかったこと、目標としていることを深める時間の始まりです。

いかに充実した70代を過ごすかが、その後の人生を大きく左右します。ですからこの時期、健康管理をしつつ、好きなことを見つけて思いきり何かに熱中したほうがいいと思います。

私は77歳の時に塾員41万人の慶應連合三田会の会長になり、3年半、会長職を務めました。塾員有志が自発的に集う三田会を包括している組織ですから、規模も大きいし、責任も重大。やるべきこともたくさんあります。

でも、大変ではありましたが、人様のお役に立っていると思えると張り合いが出ましたし、夫亡きあとの喪失感を埋めてくれ、「まだまだ、これから」と活力の源となりました。

私はなにも、名誉が欲しくて会長になったわけではありません。今まで女性が誰も会長になっていないので、引き受けることで後輩の女性たちへの道が開けるのではないか、という思いもあったのです。

卒業生には、会社の経営者や社会でリーダー的な役割を果たしている男性が少なくありません。そういう方たちにも女性の底力を実感していただきたかったし、ここで私ががんばらなくては、後に続く女性の道が閉ざされる。大袈裟にいうと、使命感かもしれません。

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