82歳現役内科医が教える50代・60代・70代そして80代の過ごし方、「これからが人生本番」力強さの源はどこから

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かくいう私は、今年6月に、83歳になります。みなさまからはよく、「いつもお元気ですね」「エネルギッシュでびっくりします」といわれます。実際、自分でいうのもなんですが、心身ともに元気いっぱい。忙しく飛び回っています。

そんな私の様子を見て、「やっぱりお医者さんは健康に関する知識をたくさん持っているから、お元気なんでしょうか」と尋ねる方がいます。その答えは、イエスでもあり、ノーでもあります。

菅沼医師
筋力を落とさないよう、洗面台につかまって腕立て伏せを行っている(写真:『80歳、これからが人生本番』より)

私は長年、内科医として診療をし、産業医としても多くの働く人たちの健康を支えてきました。また、1985年から2000年まで、非常勤講師として慶應義塾女子高等学校の保健授業を担当し、健康に過ごすために大切な体のしくみと病気の予備知識について教えてきました。

アンチエイジングのための食の養生訓のような本も出しています。ですから、予防医学と成人の健康管理に関しては、専門家といってもいいでしょう。

私が健康でいられるのは、そうした医学的知識に基づいて生活をしてきたことが大きな理由であるのは確かです。でも、80歳を過ぎても元気でイキイキと過ごせているのは、それだけが理由ではありません。

この歳になっても夢や目標を持ち、日々それに向かって邁進しているから、いつもワクワクしていられるし、健康でいられるのです。実際、本気で「これからが人生本番」と思っています。

体と心は、両輪です。体が健康でないと、なかなか気持ちが前向きになりにくいでしょうし、ストレスが病気を招いてしまうこともあります。実は私も夫の病気と向き合うのがつらく、それがストレスとなって体調を崩したことがあります。

逆に「毎日が楽しい」「充実している」といった気持ちでいると、免疫力も上がり、何歳になっても若々しくいられ、健康を保ちやすいのです。今の私は、まさにその状態だと思います。

60代の人も、70代以降の人も、決して遅くはありません。今日から「今、できること」を始めて、「これからが人生本番」と思える80代を目指しませんか。

なぜ50代がターニングポイントなのでしょう

まず、50歳とはどんな年齢なのかを考えてみましょう。

お勤めをしている人は、それなりに責任のある立場にあるかもしれませんが、65歳が定年だとすると、今の職場で働くのはあと15年。そろそろ、その後の人生を視野に入れたほうがいい年代です。

専業主婦で過ごしてこられた方は、これまでご家族のためにがんばってきたと思います。お子さんがいる方も、子どもの独立後は「自分のために生きる」ことを想定して、次のステップを考えるのにちょうどいい時期ではないでしょうか。

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