「死んだほうがいいかも」…本州進出を中止したニトリ会長の独白、4億円の違約金を払い"土下座の勢いで謝罪"した過去

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失敗してもいい。お金で済むなら払います。誠心誠意、謝ります。必要なら土下座もします。わからないことは知っている人に質問します。あいつはバカだと言われてもかまいません。

恥をかきたくない、失敗したくないと思っていると、人と違うことはできません。私には能力がないから、たくさん経験して、たくさん失敗して、それで勉強するしかないと、若い頃に覚悟を決めていたのでした。我ながらいい考えだったと思います。こうした愚直な姿勢を見せることで、社員の挑戦をうながしてこられたとも思っています。

このように、好奇心とこだわりが挑戦を生み、ニトリはとにかくたくさんの「新しい」に取り組み続けています。海外出店、ホームセンター事業への進出やアパレル会社の立ち上げなど、とどまるところを知りません。

世界中のお客様に「お、ねだん以上。」の商品を

ニトリ初の海外店舗は、2007年に台湾でオープンした高雄夢時代店です。それから約20年間かけて日本に加えて11カ国・地域へ出店を進め、2025年3月期には海外で約210店舗まで出店数を増やすことができました。これからも世界中のお客様に「お、ねだん以上。」の商品を提供するため、どんどんニトリのグローバル展開を進めていきますのでご期待ください。

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そして、ニトリと言えば家具、カーテンなどのホームファッションを連想されるかと思いますが、今ではペット用品や大型家電など品揃えを拡大するのみならず、DIYやガーデン用品なども扱うホームセンター(島忠)、大人可愛いデザインの生活雑貨やビューティー用品、推し活グッズなどをそろえたバラエティストア(デコホーム)なども展開しています。

さらに、2019年からはアパレルブランド「N+(Nプラス)」も立ち上げてしまいました。アパレル業界にはそれまで縁もゆかりもなかったため、ゼロからのスタートでした。そのきっかけは、これまたアメリカ視察にあります。

現地で中高年の女性たちが色物、柄物を着てコーディネートを楽しんでいる姿が目を惹いたのです。ベーシックで落ち着いた色の服装の方が多い日本でも、いずれこのような光景が見られるんだろうなあと思っていたのですが、なかなかそうならなかったんですね。「それならニトリでやろう!」というわけで、Nプラスが誕生したのでした。

そうしてロマンを追求していくうちに、ニトリグループ全体の店舗数は2024年3月に世界1000店舗に到達しました。日本中に、世界中にニトリがあります。もちろん語りきれないほどの失敗もありましたが、それと同じくらいの「やっちゃえ!」と「なんだ、できるじゃないか」がたくさん積み重なった結果が、この数字なのだと思います。

似鳥 昭雄 ニトリホールディングス代表取締役会長

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にとり あきお / Akio Nitori

1944年、樺太生まれ。64年、札幌短期大学を卒業後、北海学園大学に編入。66年、北海学園大学経済学部卒業。67年、似鳥家具店を札幌で創業。72年、似鳥家具卸センター株式会社を設立。78年、社名を株式会社ニトリ家具に変更。86年、社名を株式会社ニトリに変更。2010年、持株会社(ニトリホールディングス)に移行。16年、株式会社ニトリホールディングス代表取締役会長に就任。24年からは株式会社ニトリの代表取締役社長に復帰

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