ブーム来る? 映画『ゴールデンカムイ』の舞台となり、まもなく「監獄ホテル」も開業…今なぜ"監獄コンテンツ"が熱いのか

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そして監獄といえば、26年6月、日本初の監獄ホテル「星のや奈良監獄」(星野リゾート)として開業する、奈良県奈良市の「旧奈良監獄」が話題です。

「美しさと機能性を兼ね備えた日本最古の刑務所建築」と呼ばれる旧奈良監獄は、網走監獄に遅れること18年後の1908年に完成しました。

建物は、約10万6000平方メートルの敷地面積に、木造であった網走監獄とは異なり、れんが造りで2階建ての構造となっています。当時の構造をほぼ維持している日本で唯一の監獄史跡であり、2017年に重要文化財に指定された貴重な建築です。

奈良監獄
赤れんが造と桟瓦葺(さんがわらぶき)の屋根が美しい「旧奈良監獄」の庁舎。19年に撮影(写真:筆者撮影)

その中にあった500室の舎房を、全48室、すべてスイートルーム仕様の客室に改修するという「星のや奈良監獄」。客室料金が1室1泊約15万円というラグジュアリーホテルに変貌します。

レトロ建築ファンに人気のある同刑務所なので、その荘厳で美しい建築美はホテルとしても大いに生かされることでしょう。

星のや奈良監獄
6月にオープンする「星のや奈良監獄」の客室イメージ(画像:星野リゾート公式サイトより)
星のや奈良監獄
赤レンガが生かされた室内になっています(画像:星野リゾート公式サイトより)

SixTONESやSnow Man出演の映画にも登場

旧奈良監獄の設計は、当時司法省に勤め、数多くの刑務所や裁判所の設計を手がけた山下啓次郎氏。わが国を代表するジャズピアニストである、山下洋輔氏の祖父にあたります。

山下洋輔氏は、星野リゾート公式サイト内のインタビューで、「日本中が、文明国になるんだという熱意でみなぎっていた時代に、その足掛かりとなる役割を担った啓次郎が、ちょっと好き放題面白いことをやったという部分が奈良刑務所は強く、その結果、地元の人に愛される建造物となり、役割を終えたこれからも、保存活用するという決定に繋がったのだと思います」と、その建築の妙について語っています。

また、「奈良は日本の伝統文化が多く残っているところですが、これも一つの日本の文化だと赤れんがの旧奈良監獄を見せたら、世界中の人たちに驚いてもらえるのではないでしょうか」とも語っていて、観光地としての可能性についても言及しています。

星のや奈良監獄
歴史的な建物を生かしつつも洗練された内装(画像:星野リゾート公式サイトより)
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