ブーム来る? 映画『ゴールデンカムイ』の舞台となり、まもなく「監獄ホテル」も開業…今なぜ"監獄コンテンツ"が熱いのか

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明治維新後の政治的な混乱や士族の反乱などにより、当時の日本は不満を抱える国事犯(政治犯)などであふれかえり、全国の監獄はパンク状態に陥っていました。

そこで明治政府は、彼らを収容すると同時に、ロシアの脅威が迫る北海道を開拓するための「労働力」として利用することを決定します。

そんな時代背景であった1890年、現在の北海道網走市に作られた“日本最北の刑務所”が、「網走監獄」です。

網走刑務所
「網走監獄」は博物館となり、展示からは当時の厳しい現実を垣間見ることができます(写真:Beautiful-Scenery-Japan/PIXTA)

網走監獄は、特に監視体制が非常に厳しかったことで有名で、道東の厳しい気象環境に加え、凶悪犯が数多く収監されていたことから、「日本一脱獄の難しい監獄」と呼ばれていました。本作では、ここを舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリーが展開します。

1922年に「網走刑務所」と改称されてからも、厳しい監視体制は続きました。そんな網走刑務所が舞台として描かれた映画といえば、高倉健さん主演の映画『網走番外地』シリーズ(65年~)が挙げられます。

それまではダークなイメージが付きまとい、住民にも良い受け入れられ方はしなかった網走刑務所ですが、この作品によって、網走や刑務所は一躍人気の観光地となりました。

網走刑務所
網走監獄から少し離れた場所にある、現役の「網走刑務所」。軽犯罪者が収容されています(写真:GreenPea/PIXTA)

今年、奈良に日本初の「監獄ホテル」が開業

映画による効果もあり、83年には旧刑務所を一部移築・復原した「博物館網走監獄」が開館しました。こちらは、『ゴールデンカムイ』のロケ地としても登場しています。

網走監獄
「網走監獄」の舎房。『ゴールデンカムイ』ではここで激闘がくり広げられます(画像:「博物館 網走監獄 公式サイト」より)

また、吉村昭氏による小説『破獄』(83年、岩波書店)は、4度の脱獄を繰り返したという実在の受刑者である白鳥由栄と網走刑務所の刑務官がモデルになり、その後ドラマ化もされました。

本作では、「脱獄王・白石」として矢本悠馬さんが演じている人物のモデルです。

ちなみに現在稼働している「網走刑務所」は、網走監獄から2〜3キロ離れた場所にあります。総面積1640ヘクタールもの日本一広大な敷地を有した刑務所で、国内初の「農園設備特設刑務所」に指定されています。

網走刑務所
広大な敷地の網走刑務所。収容者たちが農業や畜産、林業などを営んでいます(写真:IYO/PIXTA)
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