「謝罪したのに、ますます非難され…」 元朝日新聞記者が指摘《炎上するお詫び文》に必ず"書かれている"こと

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この結果から、多くの人が場面に応じて、適切な言葉を使おうとしていることがうかがえます。SNSやチャットツールの普及で、私たちが日常的に文章を書く機会は増えました。

チャットでは相手の反応がすぐに届きますし、不特定多数に発信するSNSでは、心ない言葉を浴びせられることもあります。自分の言葉がどう受け取られているのか、神経を使う人が多いのは、ある意味当然かもしれません。

嫌われることを恐れすぎると嫌われる?

言葉に気を使うこと自体は、決して悪いことではありません。むしろ「嫌われる文章」を避けるうえで、読み手を思いやる姿勢はとても大切です。

実際、「思いやり」を欠いている文章はあちこちにあふれています。不用意なカタカナ語のオンパレード、人脈自慢、知識のひけらかし……。

共通しているのは、「カタカナ語を言い換える手間が惜しい」「自分をよく見せたい」といった書き手の都合ばかりが優先されている点です。こうした文章を避けるには、やはり読み手の立場で自分の文章を読み直すことが大切です。

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その一方で、「嫌われる」ことを意識しすぎると、逆に「嫌われる文章」になってしまうこともあります。

炎上しないように、批判されないように、誤解されないように……。そう考えるあまり、「~かもしれない」「~と思われます」と保険をかけすぎたり、著名人の言葉ばかりを引用したり、丁寧さのあんばいを誤ったりしてしまう。

結果として、肝心の伝えたいことが読み手に届かないばかりか、かえってモヤモヤさせたり、違和感を覚えさせたりするのです。

文章の本来の目的は、嫌われないように書くことではなく、読み手に何かを伝えること。相手にどう受け取られるかを想像することは大切ですが、嫌われることへの恐れが先に立つと、書き手自身を守るため、鎧や兜をまとったような文章になってしまいます。それでは、書き手の伝えたい考えや感情は、読み手にはなかなか届きません。

使う言葉も、その言葉たちから成り立つ文章も、相手に伝えるための手段。私自身、そのことを忘れずに、文章を書いていきたいと思っています。

諸星 晃一 DESK 代表取締役

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もろほし こういち / Kouichi Morohoshi

1976年、神奈川県生まれ。2000年、一橋大学社会学部を卒業後、朝日新聞社に入社。山形支局、旭川支局、大阪社会部、北海道報道センターなどをへて2023年、退社。同年、DESK合同会社を設立し代表社員になる

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