放映権がないのに異常なはしゃぎ方、スコアボードだけで実況した番組も…WBC「なんちゃって中継」でテレビ局が掘る"墓穴"
ヒカキンをはじめとした人気ユーチューバーに加えて、トクサンTVなどの野球専門ユーチューバーも選ばれている。切り取り動画を大手メディア並みに公式に使わせることに、私は驚いた。
こうした施策を次々に繰り出す姿勢から、ネトフリが「成功させるためにできることはすべてやるのだ」という固い決意を感じる。
敵に塩を送るテレビ局のはしゃぎぶり
そんなネトフリのいわば“地上戦”を、後方支援する形となっているのが地上波テレビ局だ。これまでの状況を振り返ると、まるで“ネトフリの営業マン”のような貢献ぶりである。
私は、ネトフリの独占配信が決まったことで、テレビ局はWBCの情報を報じないのではないかと予想していた。ネトフリがWBC配信で取り込みを狙うのは、普段テレビを中心にメディアに接触し、配信に触れてこなかった人たちのはずだ。いわば“テレビの常連客”で、テレビ局は当然、奪われないためにWBCにドライに対処すると考えたのだ。
ところが、2月26日に大谷翔平が侍ジャパンに合流すると、各局がこぞってその様子を伝え始めた。キャスターたちが大谷のフリーバッティングのすごさを嬉々として報じる。そのはしゃぎぶりを不思議に感じた。テレビはネトフリに味方するのか?
2月27日、28日の中日との壮行試合は、ライバルであるはずの地上波テレビ局で放送された。そして、その結果を夜のスポーツニュースで十分すぎる時間を割いて報じている。
28日にアメリカとイスラエルによるイランへの攻撃が始まっても、3月1日夜6時の日本テレビ「真相報道 バンキシャ!」は「大谷翔平のすごさ」「ファンが選ぶWBC名場面」と、WBC中心の内容だった。テレビ朝日は夜6時過ぎから「『有働Times』特別編 侍ジャパン世界一の歴史」を放送。イラン情勢は後回しで、キャスターたちがWBCに浮かれている。
日本テレビはネトフリと協力関係を結んでいるのでまだわかるが、テレビ業界全体がWBCにはしゃぎまくっている。




















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