チャージ不要の「クレカ乗車」が首都圏729駅で3月25日解禁! Suicaユーザーも知って損はない新方式の「できるorできない」

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結論から言えば、そういう話ではない。交通系ICカードは処理速度が速く、定期券との一体運用に長い実績がある。一方、クレカ乗車はチャージ不要で、ふだん電車に乗らない人ほど恩恵が大きい。それぞれ強みが違う。

両方が使える環境で何が起きるか。福岡にヒントがある。

西鉄バス
福岡空港と博多駅を結ぶバス路線の現金比率は、23年7月の75%から25年12月には26%まで下がった(写真:筆者撮影)

西鉄は九州の交通系ICカード・nimocaを維持したまま、クレカ乗車を並行導入した。福岡空港と博多駅を結ぶバス路線の現金比率は、23年7月の75%から25年12月には26%まで下がった。

クレカ乗車がICの客を食ったのかというと、逆だ。IC利用はむしろ増えている。減ったのは現金だけ。「お客様が状況に応じて最適な支払い手段を選べる環境を整えることが大事だ」(ニモカの田端敦社長)。

「クレカ乗車」まだできないこと&気をつけること

便利になるのは確かだが、「どこでもクレカで乗れる」わけではない。

まず、首都圏ではSuicaの開発企業であるJR東日本が入っていない。喜㔟陽一社長は25年11月、「クレカタッチを導入する予定はない」と明言している。

Suicaの機能拡張で対応する方針で、今回の相互利用にも参加していない。途中でJRの改札を通る経路ではクレカ乗車が使えず、従来どおりSuicaか切符が必要になる。

一方、JRグループで唯一動いているのがJR九州である。22年にJRグループ初の実証実験を始め、26年4月から鹿児島本線(門司港〜久留米)を中心に92駅で本格導入に移る。JR東日本が距離を置く中、JR九州が先行している構図だ。

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