「空室4割超」でガラガラだった団地が《人気物件に大変身》したワケ 東京まで約1時間、家賃3万〜5万の"ちょうどよさ"

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二宮団地の住民は6割が65歳以上で、子育て世帯やファミリー層の拡大は、間取りや広さからは難しい。しかし最近は、新たな動きが見えてきた。団地に住んで二宮町の魅力を知り、団地から出ても二宮町に暮らして、団地とつながり続けていく。

「二宮団地は町をつなぐ役割もあるのかなと思います」と小野さん。団地再編から10年が経ち、そんなモデルケースができてきたようだ。

外壁の色がかわいらしい(写真:筆者撮影)

参加者の7割が50代以上の「移住体験ツアーズ」

最後に1つ、ユニークな試みを紹介したい。それは24年から公社が単独で行っている二宮団地を体験する企画だ。

「移住体験ツアーズ」という名で、モデルルームの見学ができ、1組に限定して宿泊体験もできる。先述した「お食事会議」で移住についてざっくばらんに話を聞ける。

当日の参加者の7割は50代以上で、移住のほか、「二地域居住」に関心を持つ人も多いという。

「二地域居住については、二宮団地全体の1割にあたる約60世帯がこの制度を使ってお住まいになっています。移住体験では、子育てが落ち着いて週末の拠点として関心を持ち、お食事会議に参加して皆さんから情報を得る方もいらっしゃいます」(金子さん)

温泉やゴルフに行くための週末の拠点や、家族の介護などの住まい方にも対応できる。利便性よりも自然豊かな場所での暮らしに憧れる人、家族はいても自分だけのセカンドハウスを望む人など、特に50代には響くのかもしれない。

モデルルームから海側を見る(写真:筆者撮影)

東京から適度な距離で気候が良く、3万〜5万円という手を出しやすい家賃も大きな魅力だ。再編を経た二宮団地から、住まいの新しい選択肢が見えてきた。

住棟のナンバーも味わいがある(写真:筆者撮影)
鈴木 ゆう子 ライター

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すずき ゆうこ / Yuko Suzuki

総合雑誌編集部、住宅誌編集部などを経て、フリーランスとして活動。趣味実用、住宅、インタビューなどを手掛けている。「東洋経済オンラインアワード2024」クリエイティブ賞受賞。

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