【現行車と同列で古いクルマが選択肢に、ネットを駆使した現代の選び方】自分より年上、旧車好きの若者が増える不思議

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最近ではなかなか見かけなくなった、KENWOODのボックススピーカー
最近ではなかなか見かけなくなった、KENWOODのボックススピーカー(写真:筆者撮影)

旧車を選んだ理由については、「旧車限定で探したわけではなく、父がクルマ好きで古いクルマにも触れていた環境の中で、幅広い選択肢から気に入ったのがこれだった」と語る。故障への不安も「壊れるときは壊れるもの」と受け止め、この1台で日常の移動をすべてこなしているという。大好きなクルマに乗りたいという気持ちが不安を上まわった結果であろう。

筆者はアラ還世代だが、自分が生まれる10年以上前の国産車を選ぶことは冒険であり、そもそも選択肢も情報も乏しかった。現在はネットにより全国、場合によっては世界規模で車両を探せる。出会いの確率そのものが異なる時代である。

82年式ホンダ シティRを選んだ若者の声

1982年式のホンダ シティに乗る“Saka”さんと愛車
1982年式のホンダ シティRに乗る“Saka”さんと愛車(写真:筆者撮影)

続いて“Saka”さんのケースである。免許取得直後、ホンダ車を愛車にしようと中古車サイトで「ホンダ、MT、安い順」と検索したことがすべての始まりであった。そこで初代「シティ」の愛嬌ある姿に一目惚れしたという。当時はシティへの知識はほとんどなく、軽自動車の「トゥデイ」と混同する程度。英国バンド『マッドネス』が登場するCMをYouTubeで見た記憶がうっすらと残っているくらいの認識であったが、調べるほどにその魅力に惹かれていった。

愛車は82年式ホンダ シティRである。ターボ、ターボⅡ、カブリオレなどの”役物”が主流のシティ中古車市場において素のRを探すのは困難だったという。状態も完璧ではない個体を購入したが、直後にマフラーが脱落するなど洗礼を受けた。

“Saka”さんの愛車であるホンダ シティR
“Saka”さんの愛車であるホンダ シティR(写真:筆者撮影)

ターボ風カスタムを施されていた車両をノーマル化するため、前後バンパーとマッドガードを新品デッドストックに交換し、ドアミラーをフェンダーミラー化、純正色へ全塗装、超レアな純正オプションのルーフトランクや純正コーナーポールも装着し、ヘッドライトはわざわざシールドビーム化した。とくに純正アルミホイールは、探して購入しては、もっといい状態のセットを探し出し……を繰り返し、結果的に4セットも購入するに至った。

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