【現行車と同列で古いクルマが選択肢に、ネットを駆使した現代の選び方】自分より年上、旧車好きの若者が増える不思議

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初代シティで忘れてはいけないのが、同時に発売されたモトコンポ
初代シティで忘れてはいけないのが、同時に発売されたモトコンポ(写真:筆者撮影)

さらにシティ最大のオプションである「モトコンポ(初代シティのトランクルームに搭載可能で同時発売された原動機付自転車)」にもこだわり、状態の良い個体へ買い替えを重ねて、現在は3台目を搭載している。モトコンポ固定用タイダウンベルトも希少な純正品である。

こうした完成度が評価され、「トミーテック」により車両が3Dスキャンされ、“Saka”さんのシティRはトミカ化された。コツコツ仕上げた愛車が報われた瞬間だった。

両者に共通するのは、YouTubeや中古車検索などネットを起点として未知のクルマに出会った点である。かつては資金不足ゆえ中古車を選んだが、今の若者は80年から26年までを同列に比較できる。地域も時も越えた車両選択が可能となった。

イベント主催者が感じる旧車好きの若者増加の理由

ノスタルジック2デイズの司会進行を務めるMCの安東弘樹さん、久遠まいさん、そして旧車好きとしても知られるタレントの田村 亮さんとともに、ステージでトークをする5代目クラウン乗りの“やまだ”さん
ノスタルジック2デイズの司会進行を務めるMCの安東弘樹さん、久遠まいさん、そして旧車好きとしても知られるタレントの田村亮さんとともに、ステージでトークをする5代目クラウン乗りの“やまだ”さん(写真:筆者撮影)

もともと旧車雑誌「ノスタルジックヒーロー」の立体版として始まったノスタルジック2デイズは、単なる中古車展示の場から、自動車メーカー系もブースを構える規模へと成長した。そこには旧車が老若男女から注目を集める存在へと変化した背景がある。

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このイベントを仕掛けた芸文社代表取締役社長・宮崎有史氏にその理由を聞くと、「当時は背中に“E.YAZAWA”と入ったオジサンばかりだったが、最近は若い人やカップルが明らかに増えた。80年代や90年代にクルマ好きだった父親世代の影響もあると思う。出展車両も当初は60〜70年代のハコスカ、ケンメリ、S30Zが中心だったが、今は80〜90年代車へ移り、その価格帯も上がっている。若い世代はネットでそれらを見つけ、現行車にはないデザインを新鮮に感じて好きになっているのではないか」と語る。

若者が知らなかったクルマをインターネットで知り、検索し、イベントで実車に触れてさらに惹かれていく。個性が希薄になりつつあると指摘される現行車の状況を踏まえれば、若者の旧車への関心は今後も広がっていくだろう。

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小林 和久 自動車ライター・編集者

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こばやし かずひさ / Kazuhisa Kobayashi

1966年、福岡市生まれ。福岡大学工学部卒。物心付いた頃から自動車好きで、小学6年より月刊モーターファンを買い続ける。大卒後メーカーエンジニアとして就職するが三栄書房に転職。モーターファン編集部でエンジンはじめモノへの興味にどっぷり浸かり、チューニングカー誌optionへ異動になると自動車で楽しむコトに大きな意義を見つける。ドライブマップ、車中泊誌などの創刊編集長を歴任し、2010年よりWebメディア「クリッカー」を立ち上げ編集長を13年務めた。MG-B、初代プリウス、スバル360、キャンパー、バイクなど幅広い所有経験もあり、自動車周辺のすべてを伝えるのが生涯の目標。

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