減塩しても…血圧が下がらない人の"6つの盲点"――「太ってないし、運動もしているのに」という人の新習慣を医師が解説

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ストレスそのものをなくすのは難しいですが、先に挙げたような小さな行動を積み重ねることが、職場ストレスによる血圧上昇を防ぐ現実的な方法といえるでしょう。

⑤睡眠不足は「運動不足」と同じくらい血圧に悪い

「忙しいから4〜5時間しか寝られない」という生活が続いている人は、高血圧の視点からしても、かなり要注意です。

2024年に報告された大規模研究では、短時間の睡眠と高血圧発症リスクの関係がまとめられ、「7時間未満の睡眠で約7%、5時間未満では約11%リスクが上がる」という結果が明らかになりました。

高血圧と睡眠の最大の関わりが「睡眠時無呼吸症候群」(以下、SAS)です。

2024年のまとめ論文によると、SASは高血圧の有病率や発症率を高めていて、高血圧患者の30〜50%にSASがあり、SASの患者の約半数が高血圧だとされています。

特に注目すべきは、薬の量や種類を増やしても血圧が下がらない「治療抵抗性高血圧」の患者では、SASの合併率が70〜80%ときわめて高いという点です。

SASで生じる高血圧にはある特徴があります。通常、健康な人は睡眠中に血圧が10〜20%低下しますが、SASの人は低下しにくいのです。健診や外来での血圧測定だけでは見逃されやすいのも、このためです。

肥満体型、顎が小さい、いびきが激しい、日中に強い眠気がある、などに心当たりのある方は、医療機関で相談してみることをお勧めします。

アルコールや薬と血圧の関係

⑥飲酒・市販の風邪薬・痛み止めも要注意

「適度なお酒は体にいい」という信仰は根強いですが、血圧に関しても慎重に考えるべきです。

2023年に発表された大規模研究でアルコール摂取量と収縮期血圧の関係を調べたところ、「量に関わらず、酒を飲むほど血圧が上がっていく」という傾向が認められました。

とくに男性では、少量(1日10〜20g程度)の飲酒でも血圧がわずかに上昇する傾向が示されました。この量はビールに換算すると、コップ1杯からロング缶1本程度(約250〜500mL)に相当します。

つまり、「晩酌のビール1本くらいなら大丈夫」と思って続けている習慣でも、積み重なれば血圧に影響している可能性があります。血圧が気になる人は、飲酒量だけでなく飲む頻度にも注意し、週に数日は休肝日を設けることが勧められます。

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