減塩しても…血圧が下がらない人の"6つの盲点"――「太ってないし、運動もしているのに」という人の新習慣を医師が解説
腸内細菌は食物繊維を分解して短鎖脂肪酸と呼ばれる物質を作り、これが血管や免疫、炎症の状態に影響することが知られています。
こうした作用が血圧調節にも関わっている可能性があり、減塩だけでなく、野菜や食物繊維を意識して腸内環境を整えることも、血圧管理の新しい視点として注目されています。
別の2024年の論文でも、特定の腸内細菌が血圧を調節するホルモンに関与している可能性が明らかにされています。
同じように減塩しているのに、なぜあの人の血圧は下がって自分の血圧は下がらないのか……その謎を解くカギは、腸内細菌にあるかもしれません。
今のところ腸内細菌を調べて、血圧治療に役立てるというところまでは至っていませんが、将来的には発酵食品や食物繊維の多い食品などの腸内環境を整える食事で、血圧管理ができるようになるのではないでしょうか。
職場ストレスと血圧の関係
職場ストレスと高血圧の関係も無視できません。職場のストレスは単なる気分の問題ではなく、血圧に影響する生理的な要因として多くの研究で指摘されています。
とくに有名なのが「ジョブストレイン(job strain)」と呼ばれる状態で、“仕事の要求度が高い一方で、自分の裁量が小さい働き方”を指します。ヨーロッパや日本の研究をまとめた研究では、このような職場ストレスが強い人は、高血圧になるリスクが約20〜30%高いことが報告されています。
また、勤務中の血圧を測定した研究では、「ストレスの強い職場環境にある人ほど、収縮期血圧が平均で約4〜5mmHg高い」傾向も確認されています。
対策として重要なのは、ストレスを完全にゼロにすることではなく、体への影響を緩和する生活習慣を整えることです。
1つは、昼休みや休憩時間に10〜15分程度外を歩くことが有効です。軽い有酸素運動はストレスホルモンを下げ、自律神経のバランスを整えるとされています。
さらに、仕事中にときどき立ち上がって深呼吸を数回行う、肩や首を軽く回し、足を動かすストレッチを取り入れるといった簡単なリセット習慣も役立ちます。




















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