減塩しても…血圧が下がらない人の"6つの盲点"――「太ってないし、運動もしているのに」という人の新習慣を医師が解説
そんな研究の成果をご紹介していきましょう。
高血圧対策の話題として、歯磨きがあります。
鹿児島大学の研究グループが実施したスタディの結果が、2025年に発表されました。これは、鹿児島県垂水市の40歳以上の住民を対象に、歯磨き習慣と高血圧の有無の関係を調べたものです。
その結果、年齢や性別、体格(BMI)、喫煙、薬の使用、教育歴、食事内容(糖・ナトリウム)などを統計的に調整したうえでも、「朝食後に歯を磨く習慣がある人はそうでない人に比べて高血圧の人の割合が約3割低い」 ことが明らかになりました。
もちろん、歯磨きをすれば血圧が下がるというほど、単純なものではありません。
しかし、因果関係が確定したわけではないものの、口の中の炎症や細菌環境の改善、良好な食後の口腔ケア、さらには歯を磨く生活リズムが整っているという生活習慣全体が、血管や自律神経を通じて血圧に影響した可能性は十分あります。
野菜・果物摂取は正しい!
「野菜をたくさん食べましょう」という助言は昔からありますが、科学的根拠や理由がわかると続けやすくなります。
2023年に発表された大規模解析では、果物や野菜をよく食べる人ほど高血圧になりにくい傾向が確認されました。「摂取量が1日200g増えるごとに、高血圧のなりやすさは、果物と野菜を合わせた場合で約3%低下、果物だけでも約7%低下する」という結果でした。
ただし、このデータの解釈には注意が必要です。論文の著者自身も、果物と野菜の摂取を増やす食事戦略が重要だとまとめており、野菜は(果物と比較して効果が低いから)不要という意味ではありません。
この研究のメッセージは、果物と野菜を日々の食事の中で無理なく増やしていくことが大切だ、という点にあります。
“野菜や果物を増やすと、高血圧のなりやすさが下がる”というメカニズムの背景にあるのが、野菜や果物に多く含まれるミネラルのカリウムです。




















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