「このへんはけっこう古い街でね。うちも古くからのお客さんに支えられているかっこうですよ。あとここらは昔は戸建ての家が多かったんだけど、今ではマンションだらけでしょ。そんな物件のオーナーさんとか、不動産屋さんとお付き合いがあるから、エアコンなどの家電製品の付け替えなんかの需要が多い。
品物を入れたあとも、テレビのリモコンの使い方がわからないとか、電子レンジ、洗濯機の使い方を教えてほしいだとか、そんな小さなお願いごとがひっきりなしでね。そういうのって、大手の量販店には頼れないでしょ。だからうちみたいな街の電気屋を便利だと思ってくれる。そんな人がたくさん住む街でもあるんですよ」(関戸さん)
知らない土地でも、「あの人に会えばわかる」と名前が挙がる人物がいる街は強い。関戸さんが「僕より、よく知ってる人がいるよ」と、まさに数珠つなぎのように、商店会の会長さんを紹介してくれた。
地価爆上がりの池尻大橋
関戸電気商会の関戸さんに教えられて向かった先は、大橋ジャンクションから目黒川を隔ててすぐの場所にある「石綿モータース(目黒区東山3-6-16)」だ。
訪ねると、代表の石綿俊哉さん(66)が「これから出かけなきゃいけないけど、少しならいいよ」と話を聞かせてくれた。
「このあたりは高度経済成長期のころからずっと開発が続く場所なんですよ。64年の東京オリンピックの前後に国道246号の拡張工事もあった。以前はうちはもっと駅(池尻大橋)に近い場所にあったんだけど、61年に今のところに越してきたんです。渋谷とか中目黒がどんどん開発されているでしょ。東急の渋谷開発が一息つけば、次は池尻大橋だって言われています。そんな話とともに、地価もどんどん上がっている。10年前に比べると2倍になったくらいの印象ですね」(石綿さん)
確かに地価の上昇は相当な勢いらしい。国土交通省発表の「2025年地価公示」を基にした、東京都の住宅地における地価(1平方メートル当たり)上昇率ランキングでトップをマークした地域は、池尻大橋駅から700~800メートルの場所にある「目黒区青葉台4丁目」だ。国道246号を挟んで住友不動産のタワマン「青葉台タワー(目黒区青葉台3-6-28)」も近い場所だ。




















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