「3時間以内にしたくなる」が5割…災害時の"トイレ行動"のリアル――必要な携帯トイレの数や事前にやっておく準備とは

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携帯トイレとは、建物内の便器に取り付けて使用する袋タイプのトイレで、袋内で吸収剤(凝固剤タイプや吸収シートタイプなどがある)を用いて、安定化させて保管します。自治体の確認は必要ですが、多くは可燃ごみとして廃棄することが可能です。

発災直後のトイレニーズに応えるうえで、携帯トイレは有効です。建物内の鍵のかかるトイレ空間で、慣れた便器を使えることも安心につながります。雨や雪などの悪天候時や夜間に屋外に設置されたトイレに行くことは、思っている以上に大変だからです。

(画像:NPO法人日本トイレ研究所/災害トイレ普及・推進チーム)

携帯トイレの課題4つ

しかし、携帯トイレの課題も明らかになりました。避難所を運営していた方からは、「携帯トイレはあったが、うまく使いこなせなかった」という声も聞かれました。主な課題は次の4つです。

①携帯トイレの数が足りない

数が足りないと、たとえば1つの携帯トイレに複数回排泄してしまうことになり、不衛生な状態を引き起こします。

②しっかり吸収しないものもある

大小便の大部分は液体です。これらをしっかり吸収する能力がないと、漏れだす原因になりますし、回収しづらくなります。

③多くの人が見たことも使ったこともない

携帯トイレの存在を知らない人がほとんどで、使い方もわかりません。このような状態では、誤った方法で使用したり、うまく使えず汚したりすることにつながります。

④保管場所やごみ処理のルールが決まっていない

使用後の対応方法が決まっておらず、腐敗や漏れ出し、悪臭、ごみ回収時のトラブルにつながります。

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