自民党内で活発化する「まさかの派閥再興」の波、裏金議員の復活と"高市独裁"牽制で蠢く旧派閥の次なる権力闘争の行方
今回の「派閥再興」をめぐる党内の動きを検証すると、過去に5大派閥と位置づけられていた安倍、麻生、茂木、二階、岸田の各派が、それぞれ「議員連絡会」などの形で活動を始めた。これにより、いわゆる無派閥議員の取り込み工作が本格化した格好だ。
その象徴ともなったのが、3月5日夜の旧二階派出身議員の会合だった。24年の衆院選を機に引退した二階俊博元幹事長や、小林鷹之政調会長、武田良太元総務相ら20人余りが出席し、新たな政策勉強会の立ち上げを確認した。
これに先立ち、岸田元首相と林芳正総務相を中核とする旧岸田派出身の議員も「議員連絡会」と称する会合を開催。今回の衆院選での応援などでつながりのある新人議員も参加し、政策集団としての結束を確認した。また、旧茂木派も中堅議員らが毎週、昼食会を行って「派閥再興」に備えている。
一方、それらの動きを横目に、党内唯一の派閥である麻生派は、新人議員11人を含む17人を取り込んで計60人の巨大派閥となった。領袖の麻生太郎副総裁が新人議員と懇親を深めるなど、さらなる勢力拡大に向けて結束の強化に腐心している。
ただ、こうした一連の動きについて、党内からは「情報交換の機会は必要だが、『派閥回帰』と見られれば有権者の支持が離れかねない」という不安の声も出ており、今後の展開はなお不透明だ。
旧安倍派は「実質的高市派」として活動か
政界関係者が注目しているのが、最大派閥だった旧安倍派系議員の動向だ。
「裏金事件」で党内処分などによって24年の衆院選では半数以上が落選したが、今回の衆院選ではほぼ全員が議席を奪還。さらに選挙後の第2次高市政権発足に伴い、元幹部らが党や衆院の要職に起用された。
もともと旧安倍派は昨秋の自民党総裁選で高市氏を支援した議員が多く、「今後は実質的な高市派として活動する」(有力議員)との見方が広がる。





















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