Woltの日本撤退の一方で出前館が「お店と同価格」での配達を開始…「札束の殴り合い」に配達員が抱く"業界への違和感"

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ネットやSNSやには「身を切る戦略」「薄利多売」「デリバリー戦国時代」「めちゃくちゃ助かる」「最近使ってないな」「お会計画面に今まで無かった“サービス料”が新たに請求されてる(怒)」など、賛否両論の意見が目立つようだが……。

筆者はウーバー+出前館+ロケットナウ配達員として働いている。今回の「お店と同じ価格」のサービス拡大を知ったとき、「デリバリー各社が“お金”で殴り合いをしてるなぁ」「そのシワ寄せは配達員に来るのでは?」「日本から撤退したWoltみたいに“限界”を迎える会社が出なければいいけど……」といったネガティブな感想を抱いた。これには明確な“ワケ”がある。

バチバチの価格競争。その“裏側”で起きている「意外な事実」

実は、デリバリーの食事が店舗価格と同じで配達されるのは、今回の出前館のサービスが「業界初の革新的な試み」というわけではない。フードデリバリー業界における低価格戦略の先駆け、ファーストペンギンになったのは、2025年1月から東京でサービスを開始した「ロケットナウ」で決まりだろう。

ロケットナウで届いた吉野家の牛丼。上陸から程なくして、第三勢力になっている(写真:筆者撮影)

ロケットナウは韓国系企業Coupang(クーパン)の日本法人が運営するデリバリーサービスで、現在は13都道府県でサービスを提供している。アプリのダウンロード数は400万を突破した。同社の最大の特徴は「低価格戦略」で、なんとサービス料と配達手数料が無料。さらにバーガーキングなど一部店舗で「お店と同価格」で料理を配送してくれる。

これに遅ればせながら続いたのがウーバーイーツだ。同社は2025年11月に「お店と同価格でお届け!」と書かれたお知らせを、公式サイトに掲載している。私の住むエリアでは現在、大手飲食チェーン「ガスト」の料理がお店価格でデリバリーできるようだ。

ロケットナウに続く形で、ウーバーも「お店と同価格」施策を開始している(画像:ウーバー公式アプリより)
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