Z世代の男性がトランプ大統領に背を向け始めた理由、多くの若者は「自分たちの生活がむしろ悪化した」と感じている

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ジャンファザ氏は、Z世代有権者を対象に定期的に実施している座談会で得た知見として、次のように説明する。

若い男性はトランプ氏の関税政策を失敗とみなしている。また、先のベネズエラなどでの軍事力行使にも反対しており、対外的な介入よりも国内再建を優先するとした公約に裏切られたと感じている。さらに、政権による強硬な移民強制送還プログラムにも強く反発している。

加えて、トランプ氏は公共奉仕に関心がなく、むしろ暗号資産企業にすり寄って私腹をこやすことや、ホワイトハウスに新たなボールルーム(宴会場)を建設するといった自己顕示的なプロジェクトを追求する利己的な指導者だと受け止められている。

「彼が自らを富ませることに終始し、国民に目を向けていないと映る場面が数多くある」とジャンファザ氏は述べ、「若者たちは彼を、長年批判してきたはずのエリート層の一員だと見なしている」と続けた。

その余波は深刻で、トランプ氏の後継を目指すバンス副大統領にも及んでいる。41歳の同氏は、若年層有権者の世代とわずか十数年しか離れていない。サード・ウェイの世論調査結果をまとめた分析によれば、「2028年の大統領選にバンス氏が出馬した場合、支持すると答えた若い男性はわずか26%にとどまり、55%が反対、17%は分からないと回答した」。

具体的な成果を期待したが

若い男性有権者の離反は、2024年にトランプ氏に傾いた他の有権者層の動きと軌を一にしている。これらの有権者の多くは、トランプ氏の経済運営などに不満を抱いており、この1年で徐々に離反してきた。

Z世代の男性は、具体的な成果を期待してトランプ氏に投票した。だが、公約を実現できなかったとみているだけでなく、解決を託したはずの問題をかえって悪化させたと受け止めている。民主党に責任転嫁してみたところで、若者の失望は埋められない。

(デービッド・M・ドラッカー氏は、政治と政策を担当するコラムニストです。保守系メディア「ザ・ディスパッチ」のシニアライターでもあり、著書に「In Trump’s Shadow: The Battle for 2024 and the Future of the GOP」があります。このコラムの内容は個人の意見で、必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)  

著者:David Drucker

ブルームバーグ
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