大量飛散でいつもの薬が効かない!重症花粉症で注目の治療薬「ゾレア」とは?内科医が教える"最新治療の2ステップ"

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スギ花粉症の舌下免疫療法は、オフシーズンに開始する必要があります。

したがって、今シーズンの花粉症はゾレアで乗り切り、症状が一段落した5月ころから舌下免疫療法を始めます。これにより体質を根本的なところから変えていきます。

舌下免疫療法を行っている医療機関はホームページでお知らせを出していますし、製薬会社(鳥居薬品)のサイトから検索することも可能です。

一方のゾレアに関しては、一般の耳鼻咽喉科やアレルギー科などで処方していますので、気になる方はサイトで探してみるといいでしょう。

既存の薬の限界

現在、標準的に用いられている治療法(抗アレルギー薬/抗ヒスタミン薬、点眼薬、鼻噴霧用ステロイド薬)は、いわば“火災が起きた後の消火活動”です。

これらは、放出されたヒスタミンの働きをブロックする、あるいは起こってしまった炎症を抑える「対症療法」に過ぎません。重症者の場合、放出される炎症物質の量が圧倒的であるため、既存の薬をフル活用しても、症状を抑え込めないケースが多々あります。

さらに、ビジネスパーソンにとって見過ごせないのが薬による「認知能力の負債」です。

ヒスタミンは脳内では覚醒する作用を果たしているため、抗ヒスタミン薬が脳内に届いてヒスタミンの働きを妨げると、眠気を催し、集中力を低下させてしまうのです。クリエイティビティは低下し、重要な意思決定に際し論理的な思考は阻害され、大きな支障となります。

たかが花粉症、されど花粉症。ゾレア+舌下免疫療法が花粉症治療の最前線です。今シーズンでスギ花粉症との闘いは終わりにしたいものです。

久住 英二 立川パークスクリニック院長

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くすみ えいじ / Eiji Kusumi

1999年新潟大学医学部卒業。内科専門医、血液専門医であり、旅行医学やワクチンに関する造詣が深い。国家公務員共済組合連合会虎の門病院で内科研修ののち、臍帯血移植など血液がんの治療に従事。血液内科医としての経験から感染症やワクチンにも詳しく、常に最新情報を集め、海外での感染症にも詳しい。2024年12月に立川高島屋SC10階に内科、小児科、皮膚科の複合クリニック「立川パークスクリニック」を開業した。

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