「言った」「聞いてない」で揉めるダメ組織の対処法――口頭指示の"手戻り"を防ぐ「フロー」と「ストック」情報の使い分け

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しかし、初めて仕事をする相手、あるいは入社したて、異動してまだ日の浅い相手などと仕事をする場合はどうでしょう? 口頭指示だけで「あとは任せた!」では、あまりに雑、そして無責任ではないでしょうか。

そうして、あとから「イメージと違う」「なぜ、そのやり方で進めた?」などと文句を言われては、本人たちも面白くないでしょうし、失礼にもあたります。

依頼の仕方で伝わる相手への敬意

相手が中途採用などの経験者だからといって、雑な依頼や指示での「出たとこ勝負」は褒められたものではありません。

経験者への説明やケアをせずに、仕事を丸投げする行為を「お手並み拝見」と呼ぶことがあります。しかし、「ところ変わればお作法変わる」ものです。

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その会社、その職場、あるいはその業界での仕事の進め方、コミュニケーションの仕方、成果物に対するこだわりなどの文化や慣習は、前職と転職先とで違っていて当然。細かなお作法や文化の違いが障壁となって、仕事がうまく進まないケースも多々あります。

経験者だからといって、ベテランだからといって、その組織での経験の浅い人に「お手並み拝見」や「出たとこ勝負」の雑な依頼で仕事を任せるのは、相手へのリスペクトを欠いた行為であるともいえます。

たとえ、いつものメンバー同士で仕事をする場合でも、その仕事が未知の仕事(今までに取り組んだことのないテーマや領域の仕事)であるならばどうでしょう? 

いつもの仕事の進め方の「勝ちパターン」が通用しないかもしれません。思わぬケガをすることもあるでしょう。

「いきあたりばったり」「出たとこ勝負」の習慣は、無駄なトラブルやケガ、ひいてはチーム内外の人間関係にもネガティブな影響を及ぼすといえます。

「口頭での指示」「『いきあたりばったり』『出たとこ勝負』」という行動習慣。これらに共通する“ふわっ”とした曖昧さ。

それらが生む小さな“ズレ”が、組織の生産性を下げ、ひいては職場メンバー間の信頼関係にも大きな亀裂を生みかねないのです。

沢渡 あまね 作家/ワークスタイル&組織開発専門家

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さわたり あまね / Amane Sawatari

1975年生まれ。あまねキャリア株式会社代表/作家・企業顧問(大手企業人事部門・開発部門、食品製造業ほか)。組織開発&ワークスタイル専門家。磐田市”学び×共創”アンバサダー、プロティアン・キャリア協会アンバサダーほか。500以上の企業・自治体・官公庁で、働き方改革、組織変革、マネジメント変革の支援・講演および執筆・メディア出演を行う。著書に累計25万部の『問題地図』シリーズ(『職場の問題地図』『仕事の問題地図』など、いずれも技術評論社)をはじめ、『新時代を生き抜く越境思考』(同社)、『職場の科学』(文藝春秋)、『組織の体質を現場から変える100の方法』『チームプレーの天才』(ダイヤモンド社)、『脱!仕事ごっこ』(三笠書房《知的生きかた文庫》)など多数。

 

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