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キャリア・教育 #任され型:の「5つの要素」

「言った」「聞いてない」で揉めるダメ組織の対処法――口頭指示の"手戻り"を防ぐ「フロー」と「ストック」情報の使い分け

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  • 沢渡 あまね 作家/ワークスタイル&組織開発専門家
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しかし、初めて仕事をする相手、あるいは入社したて、異動してまだ日の浅い相手などと仕事をする場合はどうでしょう? 口頭指示だけで「あとは任せた!」では、あまりに雑、そして無責任ではないでしょうか。

そうして、あとから「イメージと違う」「なぜ、そのやり方で進めた?」などと文句を言われては、本人たちも面白くないでしょうし、失礼にもあたります。

依頼の仕方で伝わる相手への敬意

相手が中途採用などの経験者だからといって、雑な依頼や指示での「出たとこ勝負」は褒められたものではありません。

経験者への説明やケアをせずに、仕事を丸投げする行為を「お手並み拝見」と呼ぶことがあります。しかし、「ところ変わればお作法変わる」ものです。

『いつもそつなく仕事をこなすあの人が絶対にムダを生まないために徹底している任され型: 「5つの要素」を可視化し、抜け漏れ・手戻りを防ぐ』(三笠書房)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

その会社、その職場、あるいはその業界での仕事の進め方、コミュニケーションの仕方、成果物に対するこだわりなどの文化や慣習は、前職と転職先とで違っていて当然。細かなお作法や文化の違いが障壁となって、仕事がうまく進まないケースも多々あります。

経験者だからといって、ベテランだからといって、その組織での経験の浅い人に「お手並み拝見」や「出たとこ勝負」の雑な依頼で仕事を任せるのは、相手へのリスペクトを欠いた行為であるともいえます。

たとえ、いつものメンバー同士で仕事をする場合でも、その仕事が未知の仕事(今までに取り組んだことのないテーマや領域の仕事)であるならばどうでしょう? 

いつもの仕事の進め方の「勝ちパターン」が通用しないかもしれません。思わぬケガをすることもあるでしょう。

「いきあたりばったり」「出たとこ勝負」の習慣は、無駄なトラブルやケガ、ひいてはチーム内外の人間関係にもネガティブな影響を及ぼすといえます。

「口頭での指示」「『いきあたりばったり』『出たとこ勝負』」という行動習慣。これらに共通する“ふわっ”とした曖昧さ。

それらが生む小さな“ズレ”が、組織の生産性を下げ、ひいては職場メンバー間の信頼関係にも大きな亀裂を生みかねないのです。

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