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関西でおなじみ「アラ!」の会社が貫く「ブレない」経営哲学《小さな弁当店も老舗も原料の未来も》「大切なもの」を守り抜く

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「立場の前にお互いに尊重し合わないといけません。これは創業時から変わりません」

淡口醤油のお膝元たつの市で、調味料の製造も継続してきた。「ベロ」「トロ」などやはりユニークなネーミング(写真:筆者撮影)

たつの市という土地に根差し、100年近く積み重ねてきた時間。その中で育まれてきたのは、事業成長や効率という物差しだけでは測れない、人と仕事への敬意だ。

前編で紹介した「サラヤミニショップ」もまた、その延長線上にあるのだと取材後だからこそ理解できる。一人の女性の「このショップで働きたい」という熱意を受け入れて今に至っているからだ。

ブンセンはかつて女性社員が50%を占める時代があり、子どもを持つ女性が働けるよう1969年に企業内保育所「ちびっこ園」を設置。田中社長もここで育ったという(写真:筆者撮影)

合理性だけを求めれば、役目を終えた店舗を残す理由はない。それでも使い続けてきたのは、そこに人の思いと営みが刻まれているからだろう。

会社の挑戦を支える「当たり前の積み重ね」

人を尊重する。

至極シンプルな価値観だが、利益を追い求める組織になるほど、見失われがちな倫理観でもある。

敷地内で出会った社員に自然に声をかける田中社長の姿や、職種を越えて挑戦を楽しむ髙島さんの姿に触れ、その言葉が理念ではなく、会社の日常そのものなのだと感じた。

人を尊重するという、その当たり前の積み重ねこそが、ブンセンという会社の挑戦を支え続けているのだろう。

敷地内にある直売所「コンチア」。「アラ!」をはじめとするブンセングループすべての商品が購入できる(写真:筆者撮影)
犬用商品も開発している(写真:筆者撮影)
【前編はこちらから↓】
お目当ては「店そのもの」、工場の片隅の弁当店に全国から人が集まる"不思議" 20年前に姿を消した「サラヤ」の面影を求めて

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