高齢者の聴力低下で起きる「テレビ大音量問題」、40万台のヒット商品ミライスピーカーが最新モデルで挑む新たな解決策とは
この課題に取り組み続けているのが東京・日本橋にあるミライスピーカー社。同社広報の波多江良徳さんに話を伺った。
40万台以上のヒットを記録した前モデル
同社の主力商品が、ミライスピーカー・ミニ(1万9800円)。
この商品は「耳が遠くなった父親に、テレビを自然に楽しめるようにしてあげたい」という創業者の想いから開発された。
方法を試行錯誤する中、「蓄音機の音は(耳が遠くても)聞こえやすい」ということにたどり着く。そう、あのラッパのようなホーンが付いた古い蓄音機だ。
蓄音機の構造は、レコードの溝をなぞる針の振動をダイヤフラム(振動板)に伝え、そのダイヤフラムの振動をホーンで増幅するという構造になっている。ホーンは曲面の板になっているが、この板が、人が最も聞き取りやすい中音域(=人の声の音域)を効率よく伝達する。
波多江さんがオルゴールとプラスチックの板を使って実証してくれた。まず、オルゴールに板を添わせる。それだけではオルゴールの音はさほど増幅されない。しかし、下の写真のようにプラスチックの板を曲げた途端、驚くほど音が大きく広がりを見せた。
この仕組みを応用したのがミライスピーカーだ。特許技術である「曲面サウンド」で広い範囲に、人の声の領域の音をはっきりと伝える。
3.5mmのピンジャックと電源さえ取れればオーケーという簡単さも、高齢者が問題なく使えるようにするためには必要だった。操作はボリューム調整を兼ねたスイッチだけ。シンプルさを重要した。
このミライスピーカー・ミニは40万台を出荷するヒット商品となり、バリエーションとしてステレオモデルも発売された。





















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