アニメの次は「お笑い」が世界を制す? 「笑ってはいけない」海外展開が単なる"番組の輸出"にとどまらない大きな意味

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笑ってはいけない
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大みそかスペシャル」の会見に登場した(左から)落語家の月亭方正さん、ダウンタウンの松本人志さん、浜田雅功さん、ココリコの遠藤章造さん、田中直樹さん(写真:時事、撮影は2014年)

吉本興業がフランスの大手コンテンツ企業バニジェイ・エンターテインメントと提携し、人気バラエティー「笑ってはいけない」シリーズのフォーマット権を海外展開することが2月25日に発表された。

「笑ってはいけない」は多くの人が知るとおり、2006年から毎年12月31日夜に日本テレビ系列で放送され、NHKの「紅白歌合戦」と並ぶ大晦日の風物詩となっていた番組だ。20年の放送を最後に、コロナ禍の影響もあり放送が休止された。

バニジェイは世界最大級のテレビ番組制作・配給会社で、とくにフォーマット販売で数多くの実績がある。「笑ってはいけない」が「YOU LAUGH YOU LOSE」として世界中を笑わせる期待は十分にできる。

「お笑い」輸出に立ちはだかる高い壁

そもそも、「笑い」の輸出は難しい。ハリウッド映画も日本でコメディー作品のヒットはさほど多くはない。本国で大ヒットしても日本では爆発せず、というのがコメディー映画の常識だった。

アクションやサスペンスは言葉や文化の壁を越えやすいのに比べ、コメディーはそれがはっきり壁になる。元ネタを知らないとパロディーがわからないし、そもそも「笑いのツボ」は民族によって大きく違う。その国で育ち共有してきたものがないと笑えないものだ。

当然、日本のお笑いも輸出できないと思われていた。日本のギャグが別の国で通じるとは限らない。漫才のテンポ感、ボケとツッコミの構造、あるいは「空気を読む」感覚に依存したコントは、そのままでは海外市場に持ち込めない。

フォーマット販売も、普通に考えたら無理に思える。M−1グランプリで優勝したコンビのネタを海外でその国の芸人が演じても、笑えないだろう。日本で大受けしたコントを翻訳して現地の芸人が再現しても、ちっとも面白くないのは想像ができる。

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