40代感涙!テニス界"伝説の名器"プロスタッフ復刻に秘められた舞台裏、アイコン引退「ウイルソン」の生存戦略と「黄金スペック」へのアンチテーゼ
加えて、ウイルソンには世界のトップ100選手の実に27%が使用する「ブレード(BLADE)」や、錦織圭選手をはじめ多くの日本人選手に支持される「ウルトラ(ULTRA)」といった「稼ぎ頭」のブランドが存在する。それらに比べると、「ここ数年においてプロスタッフの存在感は薄くなっていた」(上田さん)のは否めなかった。
さらに、24年には新ラインの「RF」が登場。フェデラーのイニシャルを冠したブランドが、プロスタッフからスピンアウトしたのだ。名実ともにフェデラーがプロスタッフから離れたことで、“本家”の絶滅はもはや決定的かと思われた。
そんな状況下で26年、15代目となる「プロスタッフ クラシック」がリリースされた、というわけだ。「まずは、プロスタッフが存続することがすごく嬉しかった」と上田さんは語る。その彼の中に、決意の火がともった。
「ウイルソンのブランドを扱う者として、これまで忘れられてきたプロスタッフの『王者に愛された物語』を伝え継いでいく責任がある、と思ったんです」
「扱いにくいラケット」の最高峰
こうして、紆余曲折を経てリリースされたプロスタッフ クラシック。東京・丸の内の「ウイルソン 東京丸の内ブランドストア」を訪れると、店頭の目立つところにディスプレイされており、力の入りようがうかがえる。
この販売スタッフや営業部門のスタッフに対して上田さんは「スペックの前に、プロスタッフの物語をまずは伝えてほしい」と、その歴史からレクチャーしたという。その甲斐もあって、「お客様の反応は上々ですね」と頬を緩ませる。
「昔からのテニスファンにとっては『プロスタッフといえば黒』のイメージが強いこともあり、V14で離れかけていた『プロスタッフファン』が戻ってくる動きも見られます」
一方で、SNSなどの投稿では「難しい」「打ちづらい」という声も少なからず上がっているそうだ。しかし、上田さんは「それは想定の範囲内です」と語る。




















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