累計1030万体のロングセラー人形「メルちゃん」を筆記具メーカー「パイロット」が作ったワケ "お世話人形"界の一強を生んだ、意外な背景

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そんな展開は、子どもの生活習慣付けにも活用されているという。

「お子さんの生活習慣にかなり役立っているようです。歯みがきやトイレを教えるときに『メルちゃんがこうしているからやってみよう』『メルちゃんと一緒に頑張ろう』と親御さんが声をかけているとよく聞きます」

メルちゃんグッズ
お人形のお世話グッズたち。「牧場の朝ヨーグルト」はスプーンに仕掛けがあり、本当に食べているように見える。隣のミルク瓶は、傾けると液体がなくなるように見える手が込んだ仕様(撮影:尾形文繁)雪印メグミルク株式会社商品化許諾済

さらに「メルちゃんに食べさせてあげたい」という子どもの気持ちに応えるように、アイスやベビーフード、プリンなどのパーツも充実。

25年には雪印メグミルクとコラボした「牧場の朝ヨーグルト」のパーツも販売した。「自分と同じものをメルちゃんに食べさせる」体験ができるアイデアで、子どもたちも楽しいだろう。

「この大きさのお人形でパーツ展開が豊富なものはほかにありません。抱き人形として遊び、ハウス遊びや着せ替え、メイクのおしゃれ遊びができるなど、年齢に合わせて長く遊ぶことができるのが、好評いただいている理由の1つなのかなと思います」

メルちゃん
メルちゃんが着ているのは「うさちゃんワンピ」。着せ替えの服も充実している(撮影:尾形文繁)

気づけば「“お世話人形”界」のナンバーワンに

メルちゃんの累計販売数は1030万体に到達し、「あおくん」や多様なお友だちの登場によって、近年、男児のユーザーも増えてきた。

一方で国内のお世話人形は数を減らし、23年にはピープルのロングセラー人形「ぽぽちゃん」の生産が終了した。メルちゃんは現在、国内のお世話人形のトップに立つ。

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