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累計1030万体のロングセラー人形「メルちゃん」を筆記具メーカー「パイロット」が作ったワケ "お世話人形"界の一強を生んだ、意外な背景

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時代の移り変わりとともにニーズも変化すると言うが、メルちゃんはこれから進化していくのだろうか。

「これまでもお世話人形としてベーシックなことを貫いてきました。お人形自体はロングセラーでも、メインユーザーとなるお子さんたちは数年で入れ替わります。今メルちゃんを手にしたお子さんにとっては、すべてが新しい遊びです。私たちがメルちゃんで何か新しい試みをするというより、お子さんの遊びに合わせて広げていく。時代に合わせた周辺パーツの充実や、手のひらサイズの『ポケットメルちゃん』などで、少しずつチャレンジをしていきたいです」

左に座るのが、手のひらサイズの「ポケットメルちゃん」(撮影:尾形文繁)
「ポケットメルちゃん」の髪は氷水で冷やすと濃いピンク色に変わり、手で温めると元の色に戻る(撮影:尾形文繁)

祖父母世代には、メルちゃんの「ソーイング本」が人気

メルちゃんが誕生してもうすぐ35年。3世代にわたって親しむ人が増えている。

現在、玩具事業部ではメルちゃんのライセンス商品にも力を入れている。特に大人向けのソーイング本が好評で、メルちゃんの服や小物を作る祖父母世代が増えているそうだ。

ソーイング本にはメルちゃんのお洋服の編み方、作り方が紹介されている。写真は、日東書院本社刊の『かぎ針と棒針で編む 季節できせかえ メルちゃんのお洋服&こもの』(写真:パイロットコーポレーション提供)

「お孫さんとお揃いになるようにメルちゃんの服を作るなど、世代を超えた楽しみ方が広がっています」

筆記具メーカーでインクの技術の応用から生まれたメルちゃんは今、子どもから大人までいろいろな遊びや楽しみを連れてきてくれる存在になっている。

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