累計1030万体のロングセラー人形「メルちゃん」を筆記具メーカー「パイロット」が作ったワケ "お世話人形"界の一強を生んだ、意外な背景
「パイロットはボールペンや万年筆が中心で、大人やビジネスユースの筆記具で知られる会社です。そんな中、小さなお子様に最初のステップとしておもちゃでパイロットのブランドに触れていただく。玩具事業部はそんな役割も担っています」
お人形に共通する「唯一のルール」
メルちゃんには実は仲間もいる。03年以降、「メルちゃんのおともだち」や「おとこのこのおともだち」が発売された。また05年にはメルちゃんのロングヘアバージョン、14年にはメルちゃんの妹「ネネちゃん」が登場した。
このネネちゃんを手がけたのが土井さんだ。
ネネちゃんの大きな特徴は、寝かせると目を閉じるところにある。
「お客様から『メルちゃんの目を閉じるようにしてほしい』という声をいただき、試作したことがありました。モニター調査をしたところ好感触で、目を閉じるメルちゃんは絶対いける!と需要を感じていました。しかし社内では『目を閉じてしまうとメルちゃんのアイデンティティがなくなる』という声もあり、しばらく企画を温めていたんです」
それから3年ほど経ち、メルちゃんのブランド責任者となった土井さんは企画を再検討する。その中で思いついたのが、「メルちゃんの妹」という設定だ。妹であれば、メルちゃんのアイデンティティを大切にしながらチャレンジできるのではないか。
そして、妹の設定で、目を閉じる「ネネちゃん」が誕生。髪はメルちゃん同様に色が変わる。





















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