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「200テナント中、3店舗しか営業」せず"明るい廃墟"と呼ばれていたが…いつの間にか復活「滋賀の廃墟モール」現地でわかった逆転劇の実態

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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競合も多いのに、なぜ今も賑わっている?

それに、ピエリ守山が衰退した理由の一つには、競合施設が多かったことが挙げられる。ピエリ守山が少し頑張ったところで、こうした競合施設には太刀打ちするのは、難しかったのではないか……。

競合を覗いてみると、琵琶湖の南側にはイオンモール草津があり、さらにその近くにはフォレオ大津一里山がある。特にイオンモール草津は約7万8000㎡の店舗面積があって、ピエリ守山よりも2万㎡ほど面積が広い。かなりの強敵である。

イオンモール草津。外観だけでも圧倒的に大きい(筆者撮影)
フォレオ大津一里山の外観。イオンモールに比べると、やや小ぶりだが、店舗は充実している(筆者撮影)
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だから、いくらピエリ守山のテナントが良くても、これらの施設が存在する限り、ピエリ守山が厳しいことは間違いない。

ちなみに、ピエリ守山やイオンモール草津を有する守山市や草津市は、京都や大阪のベッドタウンとして人口は増えている。ただ、劇的な増加というわけではなく、このような状態の中でピエリ守山がなぜ復活できたのかは疑問である。

そこで、この理由を考えるべく、ピエリ守山以外のショッピングモールも私は巡ってみることにした。その結果、わかったこと。

それは、琵琶湖南部地域のそれぞれのショッピングモールで「役割分担」がなされている、ということだ。続く後編では、この「役割分担」について詳しく論じていきたい。ショッピングモールが飽和した現代において、ピエリ守山のような「復活劇」の当事者になれるかどうかを分けるポイントだと思うからだ。

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