京セラのタフネススマホ「TORQUE」が泥水対応に踏み切った理由 ──衛星通信と着せ替えで示すG07の方向転換

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バッテリー容量は4270mAhから4585mAhに増え、取り外し式を継続した。G06の電池パックと充電器をそのまま使える互換設計は、既存ユーザーの買い替えハードルを下げる狙いがある。

「次の10年」に向けた布石

京セラの通信事業部門は24年度から法人向けに特化する方針を打ち出している。ただし、TORQUEは例外的にコンシューマー市場も継続する。法人とコンシューマーの出荷比率がほぼ半々という独自のポジションは、G07でも維持される見通しだ。

運送業や小売りなど法人ニーズに直結するバーコードスキャン機能もある(画像:筆者撮影)

法人向けでは建設現場や運送業、警察・消防といった過酷な環境での採用実績がある。泥水対応やバーコードスキャン機能、グローブタッチモードといったG07の新機能は、こうした現場のニーズにも直結する。個装パッケージからプラスチックを全廃するなど、環境配慮の面でも法人の調達基準を意識した設計を取り入れた。

プラスチックを全廃した環境配慮型の個装パッケージ(画像:筆者撮影)

24年にau販売10周年を迎えたTORQUEにとって、G07は「次の10年」の方向性を示すモデルと位置づけられる。KDDIは「新たな10年に向けてTORQUEの利用を1段上げたい」として「TORQUE 2.0」を掲げた。

耐久性の成熟を前提に、使える場所を広げる泥水・海水対応、圏外でもつながる衛星通信、着せ替えやタッチプラスによるカスタマイズ性の拡充。G07が打ち出した方向性は、単に「壊れにくい」スマートフォンから、過酷な環境でも途切れずつながり、使い手の生活に合わせて変化する端末への転換だ。タフネススマホというニッチ市場で、TORQUEがどこまで独自の価値を積み上げられるか。G07はその試みの出発点となる。

石井 徹 モバイル・ITライター

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いしい とおる / Toru Ishii

1990年生まれ。神奈川県出身。専修大学法学部卒業。携帯電話専門媒体で記者としてのキャリアをスタート。フリーランス転身後、スマートフォン、AI、自動運転など最新テクノロジーの動向を幅広く取材している。Xアカウント:@ishiit_aroka

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