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退任報道で号砲鳴る「ポスト・ラガルド」ECB総裁レース…利上げ転換と「ユーロ高」どうなる?悲願のドイツならタカ派シフト、ハト派のスペインか

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  • 田中 理 第一生命経済研究所 首席エコノミスト
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政権奪取を狙う国民連合は、かつてと比べて欧州連合(EU)に批判的なトーンを和らげているとは言え、同党がEUの代表国であるフランスの国政運営を担うことになれば、EUの人事決定や政策運営に大きな影響力を持つことになる。

FTの記事によれば、マクロン大統領はラガルド氏の後任のECB総裁人事に関与したい意向を伝えているとされる。

ECBは昨年6月の利下げを最後に、政策金利を据え置いている。利下げ再開の余地を残しながらも、景気回復の持続性や物価安定の達成に自信を深めつつある。ユーロ高進行による物価の下振れリスクへの目配せも必要な状況で、当面は様子見姿勢を続ける公算が大きい。

今後、ドイツの歴史的な財政政策転換と欧州各国の防衛費拡大に支えられたユーロ圏の景気回復が続くことになろう。その場合、ECBの次の一手は利上げとなる可能性があり、その場合、ECBの利上げ局面と総裁交代の時期が重なりそうだ。

次の総裁や理事の布陣がどうなるかは、利上げ開始のタイミングやその後の利上げペースを考えるうえでも注目を集める。利上げに積極的なタカ派総裁が誕生すれば、一段のユーロ高進行のカタリストとなりそうだ。

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