ポリコレ疲れが追い風に? 批判浴びる「嵐が丘」の白人起用が、興行的に正解だった理由
当のフェネル監督は、「14歳で初めて原作を読んだときに思い描いたような映画にしたかった」とし、エロルディを選んだのは「本のイラストに描かれていたヒースクリフに似ていたから」と説明した。
エロルディはというと、「この映画は、エメラルド(フェネル)によるこの小説の解釈。彼女は僕が尊敬するアーティスト。僕の仕事は渡された脚本の真実に迫ることだ」と語っている。エロルディとしてはそう言う以外ないだろうし、それは本当の思いでもあるだろう。
SNSは否定的な意見ばかりではない
ソーシャルメディアにはさまざまな意見が飛び交う。しかし、それらの多くは、必ずしもこのキャスティングに否定的ではない。たとえば、「ヒースクリフは断じて白人ではない。でも、フェネルは『自分のバージョンの映画を作る』と言ったのだからよいのではないか」という弁護の声もあれば、「女性に暴力を振るう男をマイノリティに演じさせないのはむしろ悪くないかも」という見方もある。
「リン=マヌエル・ミランダがラティーノのキャストでブロードウェイミュージカル『ハミルトン』を成功させたように、どんな人種がどんな役を演じてもいいのだ」との肯定的な意見、「人種の話はもううんざり」というポリコレ疲れの声、「エロルディは勢いに乗っているから、興行成績を期待してのキャスティングでしょう」という冷静な見解もある。
いずれにせよ、こんな論議が起きるのも、2026年だからだ。先に触れた通り、過去の映画化作品では、オリヴィエ、レイフ・ファインズ、ティモシー・ダルトン、トム・ハーディなど白人がヒースクリフを演じてきているのである。




















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