横を向いたときだけ、縦に浮き出てくる…ほとんどの人が見逃している【つらい首のコリ】の真犯人
診察の際に、胸鎖乳突筋を軽くつまむと、 「ギャッ!」 と思わず声をあげる方が、少なくありません。「ここって筋肉なんですね」「なんでこんなに痛いんですか」。そう驚かれる方も、多くいらっしゃいます。
痛みの原因になっているのに、意識されず、放置されてきた。それが、胸鎖乳突筋なのです。
胸鎖乳突筋は、首を回す、左右に倒す、前に倒すといった動きに関わります。また、頭を支え、姿勢を保つうえでも大切な筋肉です。
さらに、呼吸が苦しいとき(努力呼吸時)には胸郭(胸骨・肋骨・背骨で構成され、肺や心臓を守る「かご」のような骨格)を持ち上げて胸の空間を広げ、肺がふくらみやすくなるように助ける「呼吸補助筋」としても働きます。
・首を前に倒す(屈曲)
・顔を横に向ける(対側回旋)
・頭部の位置を調整し、姿勢保持に関与する
・頭部を前方に引き出す
・呼吸を助ける(努力呼吸時に、呼吸補助筋として胸郭を広げる)
このように、胸鎖乳突筋は非常に多くの役割を担う筋肉です。たくさん働けば、疲れますよね。筋肉も同じです。常に酷使されている胸鎖乳突筋は、疲労がたまりやすく、硬くなりやすいのです。
それにもかかわらず、胸鎖乳突筋はケアの対象から外されがちです。背中をマッサージすることはあっても、首の前側を意識してケアすることは、ほとんどないでしょう。何もしなければ、当然こわばりが改善することはありません。
首の不調がなかなか治らないという方は、胸鎖乳突筋がこわばったままになっていることが少なくないのです。
人知れず酷使されている胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋がこわばりやすい理由は、上に挙げたような役割と、その使われ方にあります。私たちは日常生活の中で、この筋肉を無意識のうちに酷使しているのです。
例えば、スマートフォンを見るとき。パソコン作業で画面を覗き込むとき。緊張しながら人の話を聞いているとき。こうした場面では、頭が前に突き出た姿勢になりやすく、 胸鎖乳突筋は常に収縮し、緊張した状態を強いられます。





















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