「2034年」AIが社会の隅々まで浸透した世界でどう生きるか——"伝説のエンジニア"が示す未来予測
Duolingo の例で言えば、従来は人間のコンテンツクリエイターが何か月もかけて教材を作成していました。しかしいま、その作業はAIが自動化しています。
既存の組織にAIツールを追加するだけでは不十分。最初からAIがいることを前提に、組織も、プロセスも、ビジネスモデルも、すべてをゼロから設計し直す。人間がやることを前提につくられた組織は、AIネイティブな新しい組織には勝てないのです。
これこそが、私が強調したい「AIX」の本質です。
そして、このメールで最も注目すべきは、後半で発表された「具体的な施策」です。CEOは「いくつかのガイドラインを導入します」として、以下の方針を示しました。
雇用は静かに着実に失われていく
そして、メールの最後はこう結ばれています。
「とはいえ、Duolingo はこれからも社員を大切にする会社であり続けます。これはAIによって社員を置き換える話ではありません」
一見、配慮のある表現です。しかし、実際に発表された施策を冷静に読めば、何が起きるかは明白です。
「AIで代替可能な業務は、段階的に契約社員の利用を減らす」
これは事実上、新規採用の停止と、既存契約社員の段階的削減を意味します。
「業務の自動化を進められないかぎり、人員の追加は行わない」
つまり、AIに置き換えられない業務以外、もう人は雇わないということです。企業がいきなり大量解雇を発表するとメディアに叩かれたり、場合によっては社会問題になるリスクもある。日本の場合は特にそれが顕著ですし、また解雇規制によって一度正社員として採用した人材は解雇しづらくなっています。
そんな状況で多くの企業は「新規採用をしない」「契約社員を減らす」という形で、静かに、段階的に人員を減らしていくことになるでしょう。
退職者の穴を埋めるために新しい人を雇うのではなく、AIに任せる。こうして、時間をかけて人間がAIに置き換わっていく。これが「静かに始まる雇用の消滅」の実態です。
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