運命の相手」を"相性重視で探す人"が損する理由――心理学者が語る「性格診断の信憑性」と「科学的に見た相性の正体」

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関係性が悪いのを相性のせいにしたくなるのは、そのほうが自分のせいではないと思えるので、ラクだからです。人間関係をよくするには努力が必要だということは忘れないでおきたいものです。

相性が悪いと思ったときには

相手と相性が悪いと思ったときは、努力をしてでも関係を維持したい相手かどうかを判断することです。

利害関係がない人なら無理に付き合う必要はありません。仕事上で関係があるとかどうしても付き合わなければいけないときは、関係をとりあえず悪化させないでおくために、どんな手立てがあるかを考えることです。

仕事上で、どうしても付き合わなければいけないことが苦痛な場合、相手が上司や取引先の人であれば配置転換を希望すれば、まったく関係を断つことはできないにしても、顔を合わせる時間を減らせます。

それでもダメなら距離をおいたり、最終手段としては転職したりとかいろいろと方法があるはずです。

職場では合わないなと思った人でも、帰りの電車で話してみたらいい人だと気づいた、ということはいくらでも起こります。自分に対して厳しい態度をとるのは、ほかの人の目を意識して、あえてそうしているのかもしれません。

さまざまな可能性があるので、瞬時に判断してしまうのはもったいない気がします。

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それでもこの人とは合わないと思ったときには、表面的な付き合いをすればいいのです。表面的な付き合いをすることは、別に悪いことでもありません。

私たちは子どものころから「みんな仲よく」といわれて育つので、仲よくできないことは悪いことだと直感的に感じてしまいますが、所詮、他人なので全員と仲よくすることはできないし、する必要もないのです。

しかし、だからといって無視するのは人としてどうなのかという問題になりますから、自分とは合わない人も、無視しないで普通に付き合うようにすればいいのです。

過度に愛想よくする必要もなく、ただ淡々と接すればいいだけです。そうやって適度に距離をとって、普通に付き合うぶんには、嫌で嫌でどうしようもないという人はほとんどいないのではないでしょうか。

小塩 真司 早稲田大学文学学術院教授

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おしお あつし / Atsushi Oshio

1972年、愛知県生まれ。早稲田大学文学学術院教授。名古屋大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科教育心理学専攻修了。博士(教育心理学)。中部大学准教授などを経て現職。専門はパーソナリティ心理学、発達心理学。著書に『自己愛の青年心理学』(ナカニシヤ出版)、『はじめて学ぶパーソナリティ心理学』(ミネルヴァ書房)、『性格を科学する心理学のはなし』(新曜社)、『性格とは何か―よりよく生きるための心理学』(中公新書)、『「性格が悪い」とはどういうことか―ダークサイドの心理学』(ちくま新書)などがある。

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