ユーモアは才能ではなく、実は「テクニック」が重要だった。プロのコメディアンだけが知っている、人を笑わせる「3つのコツ」

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だからといって、同じネタをただ繰り返し披露すればいいわけではない。優れたネタが生き残っていくのは、ある意味で普遍性があるからだ。つまり、相手も場所も選ばない。

そこで、お気に入りの持ちネタは、その場の状況に合わせてアレンジしてみよう。ただし、なるべく同じ人たちの前で何度も披露しないように。さもないと、「またあれか」と思われてしまうだろう。

「いま、ここ」に注目する

セス・ヘルツォークは、地球上でもっとも大変な仕事のひとつを担っている。劇場やチャリティー・イベントなどでコメディー・ショーを行うだけでなく、ジミー・ファロンが司会を務める『ザ・トゥナイト・ショー』の観客を盛り上げるのだ。

彼の役目は、大勢の見知らぬ観客の前でコメディーを演じること。エアコンの効きすぎたスタジオで本物のショーが始まるのを、みんな今かいまかと待ち構えている。楽しい気分になりたくて、うずうずしているのだ。

だから彼は、すばやく笑いを取るためのちょっとした秘訣を心得ている。

ユーモアをぱっと発揮するためのいちばん簡単なコツは、「いま、この場にいる人たちについて、なんらかの特徴を見つけること」だとヘルツォークは語る。

それには、会場で目に付いたものや、風変わりなものに注目するとよい。そう考えると、ジョン・ムレイニーが由緒ある壮麗な〈ラジオ・シティ・ミュージック・ホール〉で、あたりを見回してこう言ったのも納得がいくだろう。

こういう劇場の舞台に立つのが大好きなんですよね。この劇場を建てた人が、もし舞台に立った僕の姿を目にしたら、ちょっとがっかりするだろうね。だって、見てくださいよ。僕のお笑いに比べて、あまりにもすてきすぎるじゃないですか。まったくねえ……。これはまさに悲劇ですよ。

目標は観客に特別な感じを与えることだ、とヘルツォークは言う。つまり、自分たちのためだけにつくられたジョークだと感じさせること。

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