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〈もがく素材の名門〉AGCの「4期連続下方修正」は必ずしもネガティブ一辺倒ではない、社長とCFOが秘める自信

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AGCの平井良典社長(右)は「事業の強靭化」を繰り返し口にした(左写真:編集部撮影、右写真:今井康一撮影)

「事業の強靭化を進めていく」。AGCの平井良典社長は、悲壮感を少しも漂わせることなく、淡々と語った。9月4日に東京都内で開かれた同社のメディア懇談会で、業績不振が続いている根本原因や対策について問うた時のことだ。

去る8月1日、AGCは今2025年12月期の通期予想を引き下げた。営業利益は従来の1500億円から1200億円(前期比4.6%減)に、純利益は800億円から570億円(巨額の一過性損失があった前期は940億円の最終赤字)へと見直した。期初計画に対する下方修正は、実に4期連続のことになる。

一般的に、業績の下方修正が何期にもわたって続く企業は、「問題あり」とみなされる。見通しの甘さや計画精度の低さ、外部環境の変化に対する耐性の弱さの表れである可能性が高いからだ。

ただ、今期の下方修正について懇談会で平井社長と宮地伸二CFO(最高財務責任者)にさまざまな角度から質問を重ねると、必ずしもすべてがネガティブとは言えない状況が浮かんできた。

塩ビの下振れは「やむなし」

今期の下方修正の主因は、低迷が続く塩化ビニル樹脂(塩ビ)市況のさらなる悪化と、バイオ医薬品CDMO(受託開発・製造)の生産不具合である。

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