台湾の問題は米中の問題であり台湾は解決できない問題だ、台湾の民主主義もまだ成熟しておらず、与野党が学習中の段階
――現在、民進党政権は中国に対する批判を繰り返し、対立を深めている。
アメリカは民進党の現在の行為を止めようとはしていない。それは、米中が対抗しているからだ。米中関係が良好なら、アメリカは民進党の行為を止めにかかるはずだ。
この世界の秩序は、アメリカが作り上げたものだ。そこに、もう1つの秩序は存在できない。だから、中国はこの秩序に協力するしかない。第2次世界大戦後、台湾と中国が分かれたことは、世界秩序の一部だ。台湾は中国の領土だ、と主張し続けることは、実は中国にとって非常に大きな重荷だ。
台湾に脅威を与えることは世界秩序に脅威を与えること
西側世界が、中国は世界の秩序に挑戦している、と考える非常に大きな原因になっている。台湾に脅威を与えることは、つまりこの世界の秩序に脅威を与えることなのだ。
このため、中国にはこれまでと異なる態度が必要だ。台湾の人々が何を望んでいるのか、西側世界のこの問題に対する態度がどのようなものなのか、中国は理解する必要がある。
――そのためには、台湾は何をすべきか。
そこにおいて、台湾は重要な役割を担ってはいない。決定するのは米中関係だ。台湾に選択肢はない。現在の台湾で、誰が政権を担当しようとも、米中対立の下では、アメリカの要求を拒否することは難しい。
だから、中国はこうした局面が自分たちにとってよいことなのか悪いことなのか、真剣に考えてほしい。これは、中国が考えるべきことだ。
――つまり、ボールは中国にあると。
私はそうだと考えている。中国が譲歩しなければ、米中対立は停止しない。しかし不幸なことに、米中対立の中で中国の民族主義はますます強くなる。台湾は民進党政権の下で、中国との対立をより深め、それがまた中国の民族主義を高めている。
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