写真集が売れに売れ、ラジオもリスナー多数 お笑いコンビ「マユリカ」はなぜ人気なのか? 有名女優もファンを公言

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『M-1グランプリ2023』決勝のキャッチコピーは「ずっとキモダチ」。3歳からの幼なじみとはいえ、まるでコンプライアンス重視が叫ばれる昨今の風潮をフリにしたような文言だ。マユリカのネタを見た複数の審査員が「(中谷が)ヨゴレっぽい」「ふたりともちょっとだけきちゃない」と笑っていたように、世代を問わず「ついイジりたくなってしまう芸風」なのかもしれない。

中谷が女性役を演じて繰り出す「なに、お前ぇ~!(↑)」といった抑揚のある独特なツッコミは母親のしゃべり方を参考にしたもの。また、見た目に引きのある中谷がボケだと思われないよう、腰をかがめてセンターマイクへと小走りする阪本のスタイルが生まれている。ふたりの漫才に親しみが湧くのは、こうした背景もあってのことだろう。

幼少期から途絶えなかった友人関係

芸人1年目から同じマンションの別階に住んでいたほど仲が良いマユリカ。昨年放送されたCS放送「映画・チャンネルNECO」のオリジナル番組『マユリカの東京友錠生活』は、それをベースとする企画の極致だろう。

「友錠」という名の手錠でお互いの手をつながれたまま共同生活を送り、料理、ボウリング、ピアノの連弾など、さまざまなミッションに臨む。喧嘩をすれば“なかよしメーター”が下がり、協力し合いクリアできれば上昇する。最終的にメーターを100%に引き上げ、手錠生活から解放されるべく奔走するという企画だ。

これが好評を博し、早くも今月27日に第2弾となる『マユリカの無人島友錠生活』(全5話)が放送されることになった。もはや彼らの仲良しはエンタメなのだ。

マユリカ お笑い ラジオ
『マユリカの無人島友錠(ゆうじょう)生活』(写真:『マユリカの無人島友錠(ゆうじょう)生活』公式サイトより引用)

兵庫県神戸市にある閑静な住宅街でふたりは育った。ゲームセンターやパチンコ屋もなく、周囲に不良はひとりもいなかったという。

阪本は、社交的で運動も得意。当時からお笑い好きで、『笑う犬の冒険』(フジテレビ系)に触発され、小学校の学芸会で中谷ともうひとりの友人と3人でコントを披露したこともあった。学生時代は、さまぁ~ず、くりぃむしちゅー、おぎやはぎなど、東京寄りの芸人の番組をよく見ていたという。

中谷は、クラスのリーダー的な存在。一方で、アニメや漫画が好きな少年だった。『烈火の炎』(小学館)にハマり、中学に入ると独学で漫画家が使用する道具を揃え、40ページにわたる漫画『BIRTHDAY』を仕上げた。これを少年漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)の月例賞に送り、「あと一歩で賞」を受賞している。

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