「田園調布を意識して整備」「しかし全く人気出ず」…"かなり地味"だけど、慶応大キャンパスもある坂の街「横浜・日吉」の実態

✎ 1〜 ✎ 16 ✎ 17 ✎ 18 ✎ 19
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

豆遊房を出て、日吉本町駅の付近をぶらついた。白倉さんが言っていた通り、自然の多い街だ。日吉駅に向かって歩くと、上り坂の向こうにこんもりと森のような緑が見える。

私は九州の田舎町で育ったのだが、思わず故郷の風景を思い出した。

40年の歴史を持つ喫茶店

日吉本町駅近くの商店街は元気がなくなったと語るが、日吉駅近くの商店街は今も賑わっている。ここには駅から放射線状に「普通部通り」「日吉中央通り」「浜銀通り」「サンロード」と、4つの商店街が並んでいる。普通部通りは慶応普通部(現在の中学課程)からきた名称だ。

普通部通り
「普通部通り」(筆者撮影)
日吉中央通り
「日吉中央通り」(筆者撮影)

日吉駅と日吉本町駅を徒歩で往復し、少々くたびれたので、日吉駅から歩いてすぐの喫茶店「サンティノ日吉店(横浜市港北区日吉本町1-2-13)」で休憩することにした。

この地で40年以上続く老舗だ。店内は地元の客でいっぱいだった。

2代目店主の西原一浩さんに話を聞いた。

「ここは親の代からやっているんだけど、始めたころは今より店は少なかった。駅に近いほうからだんだん増えていって、今ではずっと奥のほうまで賑やかになってきていますね。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事