私が借りた農地は「ただ」で、「スイカ1つ」を大家に届ければそれで済みました。周囲の畑仲間が肥料も分けてくれたり、農機具もただで貸してくれたりします。
「こんな非資本主義経済があるのか!」と、本当に驚きました。
「家賃」も「公示地価」も「トカイナカ」は安い
そして、トカイナカエリアは「家賃」も安いです。
「森永卓郎さん(享年67)が最期に問うた日本人への疑問「東京にこだわり、高コストで暮らすことが、本当に幸せですか?」でもお話ししたように、2023年の東京23区内の新築マンションの販売価格の平均は1億円を超え、普通のサラリーマンに買える価格ではありません。
「夫婦共稼ぎで高収入のパワーカップル」「投資の成功者」「親からの遺産継承者」のような人でなければ手が出ない価格です。
しかし「トカイナカ」は違います。
本書『さらば!グローバル資本主義――「東京一極集中経済」からの決別』の共著者の神山典士さんは、埼玉県のトカイナカエリア、比企郡ときがわ町で二拠点生活を営んでいますが、「トカイナカハウス」と名付けたゲストハウス・コミュニティハウスの7LDKの超豪華古民家の家賃は、なんと8万円!
離れにある陶芸教室のアトリエと、2階のインターンシップ学生長期滞在用の8畳間6畳間があるプレハブ小屋を合わせても9万円!
「それでも、あの辺りではかなり高いんです」と神山さんは苦笑しますが、「公示地価」を比べても、都心とトカイナカではぜんぜん違います。
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