ハーバードの学生なら知ってて当然?読者の心を掴む文章の書き方 ブロックを組み立てさえすれば、いつのまにか文章ができている
➄1500字以内で書く
エッセイ1編は、ひと呼吸で読めるくらいの長さがちょうどいい。3分以内に読めるように、1500字以内で構成すると、集中力が落ちているといわれる昨今の読み手にも読んでもらえる可能性が高まる。
いらないところはとことんそぎ落とす1500字の魔法
ハーバード大学は、入試で書かせるエッセイの文字数を明記していない。では、膨大な量のエッセイの中から試験官の目に留まり、きちんと評価されるためにはどうすればよいのだろうか。
インターネット上でハーバード大学の入試エッセイについて解説する専門家によると、400〜600字で書くのがいいそうだ。それより短いと言わんとすることが伝わりづらいため、エッセイを短くしようとする行為は「時間の無駄」と述べているのが印象的だ。
読み手が文章を読み、さらに行動に移させるためには、いったいどれくらいの分量が適切なのだろうか。結論から言えば、「ひと目で読めるくらいの分量」だ。
その分量の文章には新聞のコラムがある。新聞のコラムの文字数は平均1000字だ。入社や入試用の自己PRも1000字以内に制限する場合が多い。大学入試の小論文でも、指定の文字数を守らないと減点対象になる。エッセイの文字数を制限するのは、読み手が短い時間で読めるようにするためだ。
文字数が少なければ少ないほど、内容を凝縮する必要があるので、創造力が求められ、よりシンプルで明瞭な表現で書かなければならない。そのため、文字数を制限してエッセイを書かせるのは、ライティングを通じて人材を育成するのに欠かせない条件なのである。
経営研究所のデータによると、最近はスマートフォンでインターネットを見る人が増えているため、ニュースなどの文字数は最大でも30行以内に収められているという。
文字数にすると1200字以下という計算になる。成人は1分で約300字を読むというから、1200字なら4分前後で読めるだろう。
神経科学者たちも、人間の脳が一度に吸収できる情報の塊は3つから4つだけで、それらの情報でさえも5〜6分以内に取得しなければならないという。これらのデータをもとにすると、文章を読むのに最適な文字数は1200〜1500字だ。
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