ハーバードの学生なら知ってて当然?読者の心を掴む文章の書き方 ブロックを組み立てさえすれば、いつのまにか文章ができている

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読み手は、この順番で疑問を抱く。私たちの脳は事実よりもストーリーを好む。客観的な数値だけを並べても、脳をすぐに納得させることはできない。大事なポイントを凝縮し、一貫性があるストーリーで書き手の考えを伝えるのだ。つまり、エッセイもこの順番どおりに書けば読み手を惹きつけられる。

読み手に関心をもってもらうだけでも成功と言えるが、しかし、最後まで読んでもらわなければ、意図したとおりに影響を与えることは難しい。タイトルから最後の1文まで、読み手を惹きつけるエッセイを書くためにハーバード大学が駆使するのが「5パラグラフエッセイ」だ。パラグラフ・ライティングに精通していることは、すなわち自分の考えを論理的に展開できることの証明でもある。

ハーバード大学の学生は「5パラグラフエッセイ」を繰り返し練習することで、パラグラフ・ライティングに抵抗を感じなくなる。あらゆるテクニックは、繰り返し練習することでうまくなるものだから。

エッセイを書くときに守るべき5つの条件

「5パラグラフエッセイ」は「序論、本論、結論」から成っていて、本論が3段落で構成されている。エッセイは1つのテーマについて一貫した意見を述べなければならない。文章を書くときは、読者が興味をもつ内容を読みやすく書くことを意識する必要がある。それらを意識すれば、いち早くメッセージを伝えることができる。次の点に気をつけてエッセイを書く練習をしている。

➀1つのテーマを扱う

1つのエッセイで扱うテーマは1つに絞る。すると文章が説得力をもち、いち早く要点を伝えられる。

➁論理的で信頼性のある文章を書く

事実、数値、具体例、証言などを使い、読み手を説得する。

③文の成分を意識する

文の成分がしっかりしていないと、書き手の意見をきちんと伝えることができない。

➃5段落で組み立てる

一般的なエッセイは、「序論、本論、結論」で構成される。ハーバード式エッセイもこの構成がもとになっている。序論と結論がそれぞれ1段落ずつ、本論は3段落で構成する。

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