「北関東には“さわやか”より有名なハンバーグ屋がある」と聞いたんだが…。魅力度最下位に隠された最強グルメ《爆弾ハンバーグ》の衝撃

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このハンバーグの提供方法を見て、え?これって静岡の「さわやか」じゃないの?と思った人もいるかもしれない。もしくは神奈川県で展開する「ハングリータイガー」を思い浮かべる人もいるかもしれない。 

こちらはさわやかの「げんこつハンバーグ」。同じように客前でスタッフが仕上げ焼きする(筆者撮影) 

確かにそっくりだが、それらとフライングガーデンのつながりは不明だ。それぞれ交わらない「縄張り」の地域があり、おのおの、その中で展開をしている。 

ここ数年でさわやかのほうが全国的な知名度が上がってしまったが、北関東民からしたらあのスタイルは爆弾ハンバーグなのである。 

ちなみに、さわやかといえば待ち時間が長いことでも有名だ。特に人気の「御殿場プレミアム・アウトレット店」では6時間以上の待ち時間になることもしばしば。一方、フライングガーデンでそのように何時間単位の待ちが発生しているのは見たことがない。ピーク時に多少のウェイティングはあるかもしれないが、出張の合間にも気軽に立ち寄れるだろう。 

今後はロードサイド以外の出店可能性も? 

フライングガーデンの歴史は1976年に群馬県桐生市にオープンしたピザとクレープの店がスタート。その後、群馬や栃木で郊外型レストランを展開し、その名物として開発されたのが爆弾ハンバーグだ。 

2004年には上場を果たし、現在は東証スタンダード市場に上場している。直近2025年3月期の売上高は約82億円で、コロナ禍を経て業績も上昇基調だ。2024年12月には久しぶりの新店舗「さいたま大和田店」を、さらに5月には「前橋川原店」を出店し、全60店舗となった。 

既存店の多くはロードサイドの大箱だが、この「さいたま大和田店」と「前橋川原店」は比較的コンパクトな規模の店舗だという。新しいスタイルの実験的店舗のようで、これがうまくいけばもう少し都心に近い場所の小箱に出店することもあり得るのかもしれない。 

とはいえ同社は出店に関してかなり慎重派のようだ。上記店舗は実に14年ぶりの新規出店だという。コロナ禍もありつつ、吟味に吟味を重ねた結果だそう。しばらくはまだ北関東の郊外でしか爆弾ハンバーグは食べられなさそうだ。近くに出張の際にはぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。 

※本記事に登場するメニューの価格はすべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります 
大関 まなみ フードスタジアム編集長/飲食トレンドを発信する人

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おおぜき まなみ / Manami Ozeki

1988年栃木県生まれ。東北大学卒業後、教育系出版社や飲食業界系出版社を経て、2019年3月より飲食業界のトレンドを発信するWEBメディア「フードスタジアム」の編集長に就任。年間約300の飲食店を視察、100人の飲食店オーナーを取材する。
Instagram:@manami_ohzeki

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