「座ったまま握手」「スマホをぽちぽち」ダメすぎた石破首相の外交…《G7サミット》で今からでも巻き返せる「7つの方法」

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石破茂首相も、その一挙手一投足が注目を集めることになる。

2024年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)では、カナダのトルドー首相やマレーシアのアンワル首相らから握手を求められる場面で相手を立たせたまま座り続けたり、他国首脳との重要な交流の最中にスマートフォンを操作したりする場面が報道され、大きな批判を浴びた。

石破茂
着席したまま、カナダのトルドー首相と握手する石破首相(写真:首相官邸の公式サイトより)

外交面でも、こうした振る舞いが思わぬリスクを生む可能性がある。

細部にこそ「場慣れ感」の差が出る

石破首相には、会話中に頭を傾ける癖が見られる。この仕草は心理学的には、相手の発言に対する懐疑、不信、あるいは情報の整理が追いついていない様子を示すものとされている。

特に主導権を握る立場にある者がこのような姿勢を見せると、懐疑的な態度や判断の迷い、さらには場の主導権を握り切れていない弱さとして伝わってしまう恐れがある。

さらに、相手と話していない場面での無愛想な表情も課題だ。記者会見や首脳たちとの集合写真など、複数の視線にさらされる場面では、無表情は冷淡さや関心の欠如と受け止められやすい。

非言語コミュニケーションの研究では、本物の感情をともなった笑顔は、口角が上がり目尻が下がる「デュシェンヌ・スマイル」とされ、信頼を生むと言われている。たとえ意識的な演出でも、柔らかな表情を習慣化することが、温かみのあるリーダー像を支えるのだ。

石破首相は、首相や大統領などとの二国間の記念撮影時、相手国首脳は柔らかな笑顔を浮かべカメラを意識しているにもかかわらず、石破首相は無表情のまま写り、カメラが下がった瞬間にようやく笑顔を見せることがある。

これは写真という「公開される意図的な表現の場」という理解が不足している兆候であり、結果として相手国との温度差や場の空気とのチグハグ感を際立たせてしまう。こうした細部こそが「場慣れ感」の有無を際立たせる要素となる。整えることで、リーダーとしての自然な存在感が醸成されていくだろう。

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