マンション選びは3択の時代に。新築とも中古とも異なる《第三極の買取再販》とは? 比較や注意点のまとめ
では、3択からどのようにマンションを選ぶのがよいのだろう。まず、3択のそれぞれの特徴を理解しておきたい。比較表でそれぞれの特徴をまとめてみた。
新築・中古・買取再販の3択、どう選んだらよい?

■供給状況
新築マンションは、デベロッパーが棟単位で供給する。棟の全戸数を何回かに分けて売り出すのが一般的なので、戸数のわりにエリアが限定される。また、価格が高騰している今は、都心部や中核ターミナル駅のタワーマンションなどが多いといった偏りがあり、近年は販売戸数が減少傾向にある。
一方、中古マンションの売り出し数は安定している。1住戸単位で個人が売り出すので、広範囲のエリアで売られる。ただし、立地やマンションの規模、広さ、築年数などの条件がさまざまになる。
その中で比較的築年数の経ったものを買取再販事業者が売り出すので、比較的新しいマンションでは買取再販の数は少ない。それでも近年は、中古マンション価格高騰が著しいことから、築年数のあまり経っていないものが再販される事例も増えている。
■価格
立地や広さなどの条件にもよるが、条件が変わらなければ、新築が最も高く、中古が最も安い(希少性の高い中古マンションが新築より高い価格で売られる場合もある)。新築より安くて中古より高いのが、買取再販ということになるだろう。
■住宅性能
新築は、省エネ基準など最新のルールに準じ、最新の仕様・設備が採用されているので、住宅性能のうえでは安心できる。
一方、中古は、築年数やメンテナンス状況に応じて古くなっていく。住宅性能が最新の基準よりも低い場合もある。また、壁の裏や床下、天井裏など「見えない部分」に生活上重要な電気の配線や給排水・換気などの配管が通っていたり、断熱材が入っていたりするが、見えないだけに老朽具合を確認するのが難しいといったこともある。建物状況調査(インスペクション)を実施したり、居住前に改修工事を行うことなどを検討したい。
買取再販は事業者が改修しているので、その部分は新しくなるが、改修していない部分は古いままとなるので、どこまで改修したか、住宅性能はどうなっているかなどを確認する必要がある。
■物件チェック
新築マンションは、未完成の段階で販売するのが一般的なので、室内の様子やバルコニーからの眺め、日当たりなどは情報から推測して判断することになる。
一方、買取再販と中古は、実際に買う実物をチェックできる。ただし、見えない部分もあるので、性能に関するチェックは一般の消費者には難しい点もある。
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