「なぜ外食株は日本が誇る有望投資先なのか?」《80銘柄・3億円》保有する個人投資家が挙げる納得の理由

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第2に、外食株は個人投資家が夢見るテンバガー(10倍株)の宝庫です。テンバガーが生まれるには、3つの代表的なパターンがあります。

A:短期間で急騰する成長株を当てる!

B:優良株を長期間保有してじっくり時間をかけて

C:相続で取得した株を長年放置していたらいつの間にか

テンバガーというと一般にイメージするのはAですが、宝くじを当てるのと同じで、個人投資家には至難の業です。Cは結果論で、期待してもあまり意味がありません。個人投資家が目指すべきはBで、実は外食株はBを実現しやすいという性質があります。

なぜでしょうか。一般に、企業は創業し、以下のようにプロセスを踏んで成長します。カッコ内は外食チェーン店の場合の店舗数です。

① 創業(1店舗)

② 身近な顧客を獲得(1~数店舗)

③ 地域の需要を開拓(数店舗~十数店舗)

④ 他地域に進出(数十店舗、ここで上場することが多い)

⑤ 全国展開(数百店舗)

⑥ グローバル展開(数百店舗~数千店舗)

時間をかけてテンバガ―が狙える理由

問題は、このプロセスが進むスピードと途中で頓挫してしまう可能性です。

ITや製造業では、ヒット商品を世に出せば②から⑥が短期間で一気に進みます。しかし、大半は途中で急失速します。どの企業が最終的に勝ち残るのか、わかりません。Aの通り、銘柄選びと売買のタイミングが難しく、プロでもテンバガーを実現するのは容易ではありません。

一方、地方発の外食チェーンでは、このプロセスがゆっくりと進みます。人間の味覚はそんなに変わらないので、急失速する可能性はさほど大きくありません(特殊な料理、特殊なビジネスモデルは除く)。地方予選を勝ち抜いた④の段階で良い銘柄を選べば、Bの通り、時間をかけてテンバガーになるのです。

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